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Gracias!España!     

両親には内緒にしているが、俺、実はポルトガル系スペイン人なんだ。

だから日本代表よりスペイン代表を愛していると言ってくれ・・・いや、愛していると言っても過言ではない。そのスペイン代表が、効率重視の殺風景なドイツ・サッカーを打ちのめした。優雅で創造的なサッカーを展開して。ダイレクトパスを多用し、次々とポジションチェンジをくり返しながら中盤からゲームを組み立てる、魅せるサッカー、「柔よく剛を制す※」フットボールによって。生中継を見たあと、録画してたDVDでも見て、寝てないので眠い。ちょっと寝ますzzzzz

※オーストラリアが相手の場合は「柔よく豪を制す」。


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ひと眠りしたら冷静になったぞ。顔はほころぶけどね。むふふ。スペイン優勝の勝因は、出場チーム中でいちばん汗をかいたことだろう。テクニック頼み、攻撃偏重だったこれまでに比べ、1試合で約11km走るダビド・シルバや神出鬼没のマルコス・セナを筆頭に、ボール奪取、チェイシング、攻守の切り替え、攻め上がり・・・・・今回のチームは運動量がすごい。とにかくよく走った。(こ、これはオシムのめざしていたサッカーの理想形じゃないか・・・)

攻めながらドイツを零封しちゃうなんてすごいじゃないすか。決勝ラウンド失点ゼロだよん。全員にMVPあげたいくらいだ。けど、やっぱりマルコス・セナかなあ、次がカシージャス。この魅力的なチームを作り上げてくれたアラゴネス監督には、まったく頭が下がる。チョー感謝です。準決勝のロシア戦を前に彼はこう言い切っていたそうだ。

「スペインの選手たちはこのスタイルと心中する」

選手たちにその覚悟を植え付けさせたのは間違いなくこの監督の“冷静なファイティング・スピリット”にあった。見ている者に「マジ!?」と思わせつつも、ピタッとはまる機を見るに敏な選手交代はみごとだった。22連勝という栄光を残して老将は去って行く。


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  ▲お守り代わりだった「スペインお札」と「モリエンテス・ユニ」。え!? ユニがスペインじゃない!?

スペイン躍進には、今回、主力となった若手が、レベルの高い経験を数多く積んでいることも大きく影響していると思う。2季前にはシャビとイニエスタのバルセロナが欧州CLを制し、フェルナンド・トーレス、セスクはイングランド・プレミアリーグでチームの主力として活躍している。

また、ユース世代は、世界大会でアルゼンチンやブラジルと並ぶ好成績を収めていて、その成果が結実した優勝でもあると思う。ヒディンク率いるロシアも若いチームだったが、国内リーグに所属する選手が多く、ビッグリーグとCLなど大舞台で経験を積んだスペイン選手との差が出たんじゃないかな。

F・トーレス(24歳)/ビジャ(26) グイサ(27)
セスク(21) シャビ(28) イニエスタ(24) シルバ(22)
マルコス・セナ(32)/シャビ・アロンソ(26)
カプテビラ(30) マルチェナ(28) プジョル(30) セルヒオ・ラモス(22)
カシージャス(27)

ユーロ2004では、スペイン同様に愛するポルトガルが開幕戦と決勝戦でギリシャのリアクション・サッカーに敗れてしまった。個性的なプレースタイルの楽しくて美しいアクション・サッカーが欧州の頂点に立ったユーロ2008。至福の3週間だった。


夢じゃないよね、これ。

# by kzofigo | 2008-06-30 15:01 | スポーツ旬報

まだ3位だ!ファジアーノ!     

◆JFL後期第1節試合結果

会場:津山 6/29 13:00 K.O.
ファジアーノ岡山 2 - 3 Honda FC
   小林康剛 7' 1 - 0  
           1 - 1 47' 鈴木弘大
  小林康剛 69' 2 - 1  
            2 - 2 77' 安部裕之
            2 - 3 89' 石井雅之 ←まただ、まただ、まただ


後期開幕から上位チームの対戦となった2位のHonda FCと3位のファジアーノ岡山の試合は津山陸上競技場で行われた。後期の開幕を良い形でスタートを切りたい両チームは、岡山が前半7分、小林の得点で先制。岡山のリードで後半に入るとHondaは立ち上がりの47分、鈴木の得点で追いつく。岡山も幾度となくチャンスを作り69分、小林のこの日2得点目で再びリードを奪うとHondaも77分、安部のPKで追いつく。引き分けかと思われた試合は、後半ロスタイムHondaはCKから石井の得点で決勝点を奪い、上位対決はHondaに軍配。


まだ3位だ!ファジアーノ!     _b0137183_19485985.jpg


小林康剛が単独で得点王だ、ファジアーノ!

審判の笛に泣かされたみたいだな、ファジアーノ!

89分に失点するのはもうチームカラーだな、ファジアーノ!

Fサイズ・レプユニ8月末まで待たされるのか、ファジアーノ!

4Lじゃヒップホップハッチポッチステーションだ、ファジアーノ!

横河武蔵野FCに7点も取られるなよなアルテ高崎、ファジアーノ!

7月6日は私用で桃スタに行けないけど応援してるぜ、ファジアーノ!

次は絶対絶対絶対絶対気絶対悶絶対超絶対勝つぞ、ファジアーノ!


8点取って!

# by kzofigo | 2008-06-29 20:06 | ホセ・ファジアーノ

ビバ・ラ・モリエンテス!     

EURO2008で、わがスペインが
ついについに決勝へ進出!


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「僕はずっとバルサのファンだった。バルサでプレーするのが夢だったんだ。でも、子供のときからのあこがれのチームに行けるなんて、今までは考えたことがないよ」・・・・・ロシア代表のFWアンドレイ・アルシャービン(ゼニット・サンクトペテルブルク)は、ユーロ2008のオフィシャルサイト・インタビューでバルセロナへの想いをそう語ったらしい。アルシャービンはシャビやイニエスタ、プジョルをナマで見て舞い上がってしまったようだ。

冗談はさておき、前半途中のダビド・ビジャ(バレンシア)の負傷退場がスペインらしい“華麗な”パス回しを体現させることになるのだから、サッカーは面白い。ビジャに代わってセスク・ファブレガス (アーセナル)が入り、布陣が4-1-3-2から4-1-4-1に変わり、「クアトロ・フゴーネス」(4人の創造者)によるワンタッチフットボールが冴えてきた。

後半に入り、前線からのプレッシャーを激しく掛け始めたロシア。それによって生じたスペースにカウンターから攻め込み、左サイドを突破したイニエスタのシュート性のクロスにシャビが合わせて1点目(50分)。ロシアDF陣を混乱に陥れた豪快なゴール。続いてセスクのループパスに裏に抜けたダニエル・グイサ(マジョルカ)が同じくループシュートでダブルおしゃれな2点目(73分)。

最後はセスクのグラウンダーのクロスに走り込んだダビド・シルバ(バレンシア)が左足で合わせてダメ押しの3点目(82分)。これは最終ラインから中盤の巧みなトライアングルを経由して出た1本の縦パスによって生まれた、あまりにもスペイン的な華麗すぎるフィニッシュ。人はこれを
スペクタクルって呼ぶんだぜ!


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これまでのスペインのサッカーは、高橋源一郎の作品名を借りて言うならば“優雅で感傷的なフットボール”だった。先取点を取って精神的に優位に立つと、細かいパス回しで敵のDFを崩し、追加点を取りに行ける。しかし、相手に先制されると、メンタル面のひ弱さを露呈して、好機さえ作れなくなってしまう。とくに、普段から泣き顔のイエロに象徴される守備陣のヘタレぶりは目を覆うばかりだった。今度こそは優勝だと何度期待し、幾度裏切られて来たことか。

その精神的な“もろさ”を払拭し、メンタルタフネスを注入するとともに、戦術的にもボールキープ力を増し、チームを落ち着かせ、DF陣と中盤の連携を密にする・・・・・そんな救世主が現われた。マルコス・セナ(ビジャレアル)だ。スペシャルなアンカー役セナの存在に加えて、「クアトロ・フゴーネス」の活躍を可能にしたもうひとつの要因は、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)とホアン・カプデビラ(ビジャレアル)の両サイドバックがロシアのサイド攻撃を封殺したことだろう。

また、UEFAカップを制したアルシャービンのゼニット・サンクトペテルブルクは、3回戦でマルコス・セナとカプデビラがいるビジャレアルと当たっている。この経験が大舞台で功を奏したのかも知れない。この日のスペインDF陣はスペースを効率的に消して、アルシャービンから自由を奪い、完全に封印していた。

さて、決勝だ。相手はドイツ。

フィジカルVSテクニック。質実剛健VS職人気質。ベートーヴェンVSピカソ。アドルフVSフランシスコ・・・・・いろいろ俺に比較されているが、勝つのはコイツラだ。

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************ 金曜日のファジアーノ岡山情報 *************

●FM岡山 第94回「ファジBOX」より

ゲストに20番FW武田英明選手が初出演。

◎6月21日に行なわれた作州シリーズ第1戦、横河武蔵野FC戦を振り返り「勝てたのとゼロに抑えたのがよかった」。
◎JFL前期17節を戦ってみての感想は「めちゃくちゃ強いチームがいないかわりに、めちゃくちゃ弱いチームもいない。そこが厳しい」。
◎反省点としては「後半の失点が多すぎること。勝てた試合を落としていること」。
◎今後の展望「これからもっと厳しい戦いになるので、今はキツい練習をこなして後期にそなえている」。

後期の初戦は作州シリーズ第2戦。あさって日曜に津山陸上競技場で行なわれるHondaFC戦(先着何名か忘れたけど「JFL公式うちわ」が配られる予定)。前期3-2で倒した相手だが「そんなんじゃない」と武田選手。一度勝っている相手だからまた勝てるほど甘くない。JFLを戦って来て、それが身に沁みているようだ。勝てば勝点で並ぶ。「とにかく勝点を同じにしておきたい。会場に足を運んで、自分たちと一緒に戦ってほしい。応援よろしく!」と熱いメッセージを送っていた。

リクエスト曲は意外にもサザンの『いとしのエリー』。父親がよく聴いていたので影響されたそうだ・・・って俺、桑田佳祐と2コしか違わないのに。まあ、武田選手とは親子といってもいいくらいの歳の差だけど。



# by kzofigo | 2008-06-27 21:11 | スポーツ旬報

キングのグランドスラム     

ランディ・ジョンソンが投げるかなと思って「レッドソックス対ダイヤモンドバックス」っていうワールドシリーズが同じカードになるかも知れない対戦を見ようと思ってテレビをつけたら、ジョシュ・ベケットとダン・ヘイレンの息詰まる投手戦に、手に汗を握る幸運に恵まれた。


                  ▼Rソックス強力打線を抑えたヘイレン
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今季のベケットは万全なコンディションでシーズンインできなかったツケが現在も響いているようだ。去年はそんな姿を見せなかったのだが、ピンチになると気持ちがボールにあらわれている。そこを球に食らいつくようなDバックス打線につけ込まれワンチャンスをものにされてしまった。それに比べてヘイレンは淡々と自分の仕事をこなし相変わらずクールだった。ヒゲ面・長髪でハンサムなヘイレンはキャップを取るとオールドタイマーなロックスターのようだ。

調子自体が悪いわけじゃないベケットは常時150キロを超え伸びのある速球とスライダーで三振を積み重ねる。アメリカの球場ではホームの投手が三振を取るたびに、ファンが「K」のプラカードを並べていく。ベケットの場合、「BECKKKKKKKKKETT」になっていて面白かった。

そんなことより驚いたのは、Dバックスの監督と投手コーチを、マリナーズから半ば放出されたボブ・メルビンとブライアン・プライスが務めていることだ。マリナーズを立て直すことができなかった2人が指揮を執るチームが、地区優勝にいちばん近い所にいるなんて。Dバックスの戦力がそれだけいいっていうこと!? ただ他の2地区にはDバックスを勝率で上回るチームが5つもあるから、まぐれかもね(笑)。

ランデ・ジョンソンはあさって登板。相手はティム・ウェイクフィールド。44歳と41歳のベテラン同士、そして全盛期は過ぎたとはいえスピードキングとナックルボーラーの興味深い対決。これは見逃せないな。


ダン・ヘイレンを見ていたら、オークランド・アスレチックスの「3本柱」って誰々だったか思い出せなくて調べてみた。

      マーク・マルダー ティム・ハドソン バリー・ジト ダン・ヘイレン
2000年  9勝10敗      20-6      7-4
2001   21-8        18-9     17-8 
2002   19-7        15-9     23-5
2003   15-9        16-7     14-12
2004   17-8        12-6     11-11    14-12
2005   16-8                 14-13    14-13
2006                        16-10


               ▼アスレチックス黄金期のマグワイヤとカンセコ
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2001年と2002年は3人とも15勝以上。とくに2001年は3人で56勝を挙げている。この年、メジャータイの116勝で地区優勝したマリナーズが、どれだけ凄いことをしでかしたかが、なおさら分かる数字だ。4年連続20勝したデイブ・スチュワートをはじめリッキー&デイブ・ヘンダーソン、カンセコ、マグワイヤ、カーター、エカーズリーなどアスレチックスがスター軍団だった1988年~1990年のリーグ3連覇は凄かった。だけど、2000年・2001年(ワイルドカード)・2002年・2003年の4年連続プレイオフ進出もたいしたもんだ。


ところで、マリナーズの先発フェリックス・ヘルナンデス(通称キング)の満塁本塁打にはびっくり!しかもメッツのヨハン・サンタナから!サイ・ヤング賞2度のサンタナが投じた初球、外角高めの直球を一閃。打球は右中間フェンスを越えて、DH制を敷くア・リーグの投手では37年ぶりの満塁弾になった。バッティングについて受けた質問への答えがシャレていた。

「スイングするだけ。目は閉じていたよ」




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  ▲引退時、写真を出せなかったんで。このスイングがピアッツァならでは。
   ヘルナンデスの満塁弾はちょっとピアッツァを思い出した。

# by kzofigo | 2008-06-24 23:41 | 私をメジャーに連れてって

ビバ!モリエンテス     

EURO2008(欧州選手権)で、
わがスペインが準決勝に進出!


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   ▲ラウルがいる? 2006W杯の流用? 気のせい、気のせい。

情報を一切、遮断して、録画してたユーロ2008準々決勝、スペイン対イタリアを見た。いや~ 疲れた~。ノックダウン形式の試合でいつも以上に守備を固めたイタリア、しかもGKはブッフォン、その相手からどうやって点を取ればいいんだ。ベスト4進出が20何年ぶりで、大きな大会でイタリアに勝ったのは40何年ぶりだって!?

ブッフォンもカシージャスもよく頑張ったなあ。GKの活躍がめざましいって言われてる今大会でも、この試合の2人は白眉だろう。マルディーニから男伊達を引き継いだブッフォン。同じくラウルから侠客を受け継いだカシージャス。オーラを感じたよ。まあ、ブッフォンに一日の長があるけどね。PK戦に背を向けて待機する姿なんてシビれたぜ。しかし、たくましくなったなあ、カシージャス。レアルの正GKになった19歳のときから見てるからね。

本当はピルロとガットゥーゾのいるイタリアに勝ちたかったなあ。勝ったから言えるんだけどね。ふふふ。次はヒディンクの手で侮れないチームへと変貌しつつあるロシアを粉砕だ。う~ん、応援してるチームが準決勝まで残ると、見るほうとして気合いの入り方が違うなあ。スペイン国籍を取得してくれてありがとう、セナ!

ギザうれしす!

# by kzofigo | 2008-06-23 23:50 | スポーツ旬報