開会式見ないでDVD観てた
こんだけ昼は35℃超え、夜は27~28℃の毎日が続くんならさ、「酷暑日」「熱帯夜」っていう言い方、意味なくない!? そんなクソ暑いなか、部屋でエアコンを使わない生活も3年目。7月8日~8月7日の電気代が
2061円だったぞ!
浮いたカネでDVDを観たおすのだ。行きつけのビデオ屋はまだ100円&200円キャンペーンやってるし。
●シッコ マイケル・ムーア監督
USAは健康保険に関して「国民皆保険」の国ではない。2億5000万人が民間の保険会社に加入し、残りの5000万人は保険にすら入ってない。保険に入ってないから切り傷を自分で縫って治す。この映画は2億5000万人が入っている保険の構造的な問題点を内部告発的に伝える。編集の妙で論点を強調する手口は随所に挟まれるが、それでも控えめ。ムーアのトレードマークである「アポなし」突撃インタビューは無いに等しい。奇をてらった演出をしないほうが、コトの本質はよく伝わるってことに、気づいたのだろうか。
保険会社が政治家を抱き込むなど、あの手この手で保険金を払わなくて済む方向に持っていくやり口はひどい。健康保険についていえばUSAは後進国なのだ。ちなみに日本は健康保険制度優良ランキングで10位だった。映画では医療費がタダの英国・フランスが紹介されている。フランスの医者の収入がめちゃくちゃ細かい評価による成果主義で決まるのには驚いた。カナダに皆保険制度を確立したトミー・ダグラスという人は、国民からもっとも尊敬されているそうだ。初代大統領よりアイスホッケーのスター選手よりセリーヌ・ディオンよりも。
中盤から「9・11」でグラウンド・ゼロの救助・復旧に携わり、粉じんなどが原因で疾病を患った患者たちに焦点が当たる。政府はヒーローたちを邪険に扱う。彼らを伴ってムーアがテロリスト収容施設やキューバにある米軍施設を訪れる場面は、映画のハイライト。ここではムーアの「皮肉」が最大限に発揮される。キューバの医療施設で「9・11」の英雄たちが治療を受けるシーンは感動的だ。マイケル・ムーア監督の最高傑作という評判は本当だった。
●遠くの空に消えた 行定勲監督
ファンタジーなのだ。物語がどう着地するかは自由だし、着地しないでフィニッシュしても全然OK。空港建設に反対している村民がいて、新しい空港公団の団長・楠木(三浦友和)が息子・亮介(神木隆之介)を連れてやって来るが、亮介が地元の悪ガキ・公平(ささの友間)たちと仲良くなっても、観てて気持ちよければ、それでいいのだ。
UFOに父親を連れ去られた少女ヒハル(大後寿々花)や、弟を失って頭がちょっとおかしくなった鳩飼いの青年・赤星(長塚圭史)、7年ぶりに村に帰って来た生物学者で公平の父・土田(小日向文世)など、突飛な設定があったとしても、配役にわくわくできて、その演技を楽しめれば、それでいいのだ。 2時間24分の長尺がまったく気にならない。もっと観ていたかったほど。観終わって、幸福感が胸にジワ~ッと広がったのだ。
この映画の主役は、舞台となる架空の村「馬酔村(まよいむら)」だろう。この村の自然といったら素晴らしいとしか言いようがない。俳優では、「リアリズムの宿」で主演の長塚圭史が気になった。今後が楽しみ。それから、鈴木砂羽が伸び伸びとやってて、うれしかった。行定勲監督は、「セカチュー」はつまんなかったし、「GO」のイメージしかなかったけど、このファンタジーは新しい代表作になるね。行定監督は「ボードビル・ファンタジー」っていう映画の新しい路線を作ったのかもしれない。
村を去る亮介を公平が追いかける。車の後部座席で後ろを振り返る亮介と追走する公平。ここで「少年時代」がかかったらどうしようとヒヤヒヤした。大後寿々花めあてで観たんだけど、最近観た日本映画では出色の出来だった。
2061円だったぞ!
浮いたカネでDVDを観たおすのだ。行きつけのビデオ屋はまだ100円&200円キャンペーンやってるし。
●シッコ マイケル・ムーア監督

保険会社が政治家を抱き込むなど、あの手この手で保険金を払わなくて済む方向に持っていくやり口はひどい。健康保険についていえばUSAは後進国なのだ。ちなみに日本は健康保険制度優良ランキングで10位だった。映画では医療費がタダの英国・フランスが紹介されている。フランスの医者の収入がめちゃくちゃ細かい評価による成果主義で決まるのには驚いた。カナダに皆保険制度を確立したトミー・ダグラスという人は、国民からもっとも尊敬されているそうだ。初代大統領よりアイスホッケーのスター選手よりセリーヌ・ディオンよりも。
中盤から「9・11」でグラウンド・ゼロの救助・復旧に携わり、粉じんなどが原因で疾病を患った患者たちに焦点が当たる。政府はヒーローたちを邪険に扱う。彼らを伴ってムーアがテロリスト収容施設やキューバにある米軍施設を訪れる場面は、映画のハイライト。ここではムーアの「皮肉」が最大限に発揮される。キューバの医療施設で「9・11」の英雄たちが治療を受けるシーンは感動的だ。マイケル・ムーア監督の最高傑作という評判は本当だった。
●遠くの空に消えた 行定勲監督

UFOに父親を連れ去られた少女ヒハル(大後寿々花)や、弟を失って頭がちょっとおかしくなった鳩飼いの青年・赤星(長塚圭史)、7年ぶりに村に帰って来た生物学者で公平の父・土田(小日向文世)など、突飛な設定があったとしても、配役にわくわくできて、その演技を楽しめれば、それでいいのだ。 2時間24分の長尺がまったく気にならない。もっと観ていたかったほど。観終わって、幸福感が胸にジワ~ッと広がったのだ。
この映画の主役は、舞台となる架空の村「馬酔村(まよいむら)」だろう。この村の自然といったら素晴らしいとしか言いようがない。俳優では、「リアリズムの宿」で主演の長塚圭史が気になった。今後が楽しみ。それから、鈴木砂羽が伸び伸びとやってて、うれしかった。行定勲監督は、「セカチュー」はつまんなかったし、「GO」のイメージしかなかったけど、このファンタジーは新しい代表作になるね。行定監督は「ボードビル・ファンタジー」っていう映画の新しい路線を作ったのかもしれない。
村を去る亮介を公平が追いかける。車の後部座席で後ろを振り返る亮介と追走する公平。ここで「少年時代」がかかったらどうしようとヒヤヒヤした。大後寿々花めあてで観たんだけど、最近観た日本映画では出色の出来だった。
by kzofigo | 2008-08-09 01:19 | ムービービーム























