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勝利で応えてくれ!     

桃太郎スタジアムで行なわれた「ファジアーノ岡山×ガイナーレ鳥取」の東中国ダービーに行って来ました。


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日本人女性初のオリンピック・メダリストで、100m、200m、走幅跳の元世界記録保持者、人見絹枝さん。バルセロナ&アトランタ五輪のメダリスト、有森裕子さん。偉大なアスリートたちに、桃太郎スタジアムは見守られている。昨年、急逝された木原光知子さんも、きっと見守ってくれているだろう。


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「うらじゃ踊り」から流れて来た「ケロヨン連」かと思ったら、ガイナーレのサポーターたちだった。そうだよな。鳥取は隣県だ。昔、夏の高校野球には鳥取と岡山の優勝校が戦う東中国大会があった。北京五輪の日本代表監督・星野仙一も、倉敷商業のエースとして東中国大会で夢破れたのだった。

プログラムを見ると、ガイナーレ鳥取は1983年設立。2007年にJリーグ準加盟を認定されている。夢を抱き続ける長さならファジアーノより、はるかにツワモノだ。サポーターたちからも、どこか「誇り」みたいなモノをひしひしと感じる。バックスタンドの応援団も、統率が取れ声がよく通り、「経験」を感じる。これは先輩クラブの胸を借りる、東中国ダービーなんだな。


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真っ黒に日焼けした選手たちは、個人のボールキープ力と徹底したパス&ゴーによるパスワークを武器に、開始から積極果敢に攻め上がる。最終ラインから縦パスをつないで、DFを抜き、相手ペナルティエリアからのラストパスまで持って行った、右サイドからのスピードに乗った連携プレーは見事だったのだが・・・

ファジアーノが決定的なシーンを何度か外すうちに、前半30分頃からガイナーレの動きが俄然よくなる。岡山に近くファジアーノよりJFL歴が長いチームが桃太郎スタジアムに来たときの、このモチベーションの高さは何だろう。ファジアーノは絶対にこれを克服しなければならない。

ガイナーレの9番ハメド(コートジボワール)だと思うんだけど、右サイドでボールを受けると、ものすごいスピードでドリブルしながら、バイタルエリアを横切り、自分ひとりで左サイドまで持って行ってしまう「ひとりサイドチェンジ」は、なんつーか、規格外で脅威だったけど、見ていて楽しかった。ファジアーノはゲームを優勢にすすめ、何度か決定的なシーンを作るも、ゴールネットを揺らせないまま、前半0-0で終了。


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後半になってガイナーレのゲームプランが見えてきた。アウェイの前半を0-0で乗り切った。引き分けを視野に入れつつ、相手にボールがわたったら、人数をかけて自陣に引く。そしてカウンター狙い。ヘディングが怖い9番FW小林康剛には、ぴったりとマークが張り付いている。前半の好機にファジアーノが1点でも取っていたら、点を取りに行かざるを得ないガイナーレの戦い方は、ファジアーノにとって有利に働いたのにな。


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メインスタンドからも「ヒナー!(朝比奈)」「シューゴー!(川原)」と熱い声援が飛ぶ。34番MF関隆倫が切れていた。DFを背にボールを受けたあとの反転が速く、相手のファウルを誘う。ペナルティエリア前で反転して突破しようとする関が倒された。う~ん、あと2メートル、ゴールに近かったらなあ。FKはもちろん10番MF川原周剛。今日の川原のキックは当たっていて、低く速く正確なボールを数多く供給していた。でも、あと1歩、あと1歩でゴールという場面が続く。

結局、後半も決定機を数多く作りながらゴールを奪えない。クロスバーに跳ね返される。押さえの利いたミドルがバーをかすめて飛んで行く。ゴール前でボールを受けた小林康剛がキーパーと1対1になる。が、決められない。後半も残りわずか、「ファージアーノ!ドンドンドドン!」・・・スタジアム全体のエールに旭川花火大会の「ドドーン!」も加わって、応援はさらに熱を帯びる。しかし、スタンドの歓声が溜息に変わるシーンばかりが続く。


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90分で得点できないまま、ロスタイムへ。あと3分。ガイナーレがCKを得る。スタンドを嫌な雰囲気が支配する。ゴールまで距離があって何がどうなったのか分からなかったが、ガイナーレのゴールが決まってしまった。ファジアーノのパワープレイも空しく、ゲームオーバー。今シーズン、課題になっているロスタイムに失点しての敗戦を生で目撃してしまった。

サポーターへの挨拶のあと、何人かの選手はピッチにへたり込んだ。そして、プレーについてのディスカッション。それはやめてほしい。決定機を何度も作りながら得点できなかった不甲斐なさ。ホームで星を落とすことの意味。それを痛感しているのは分かるが、90分間、全力で闘ったのなら、胸を張ってピッチを後にしてほしい。ゲームの反省や意見の交換はロッカールームでやるべきだと思う。せめて、スタンドから観客がいなくなるまでは。


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観客数をメモした抽選券、シャツのポケットに入れたまま洗濯してしまった。たしか3千数十人だったと思う。「桃太郎まつり」「花火大会」とカブッた割には、よく入ったんじゃないかな。


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ファジアーノランチや、サイン入りユニホームが当たる、選手も参加してのハーフタイムの抽選会。そういったファンサービスは楽しいし大切なことだと思う。スタッフのみなさんの尽力には頭が下がる。でも、何が最もファンの胸を焦がし、何がいちばん次の試合も応援に来るぜ!とファンに思わせるのかといえば、それは、優れた技術とみなぎる闘志と飽くなき向上心が生んだファジアーノらしい小気味のいいプレーであり、そのプレーの連続が結実した得点であり、勝利であることは、決して忘れないでほしい。


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●JFL後期第6節
18:00 Kick off(岡山県陸上競技場 桃太郎スタジアム)

【試合結果】
ファジアーノ岡山FC 0 - 1 ガイナーレ鳥取

【得点】
89分:鳥取 15 小澤竜己


次のJFL後期第7節「佐川印刷SC戦」(時間:18:00KO、場所:桃太郎スタジアム)は期待してるぞ。ファジアーノらしくスカッと勝ってくれなきゃ、いずみ町のヤナギだって
泣いてるぜ!

by kzofigo | 2008-08-03 16:17 | ホセ・ファジアーノ