Nが歩いた！

4か月間ベッドに縛りつけられてたNが歩行器を使って歩き始めたぜ！
ぃやっほー!




2月に股関節炎の手術を受けて入院している高校の同級生Nに、先週やっと歩行器を使った歩行の許可が下りた。術後、脱臼をくり返し、患部がなかなか固まらず、約4か月間ベッドに縛りつけられてたNは、監禁を解かれた政治犯のように、あるいはヨチヨチ歩きを始めた赤子のように、売店へ、院内の理髪店へ、各階のデイルームへと歩き回って楽しそう。休診日の病院はシーンとしていて、探検にはもってこいだ。

売店での買い物はいままで看護士さんに頼んでいた。自分で買えるようになって、うれしそうだ。週刊文春のグラビアが綾瀬はるかだと教えたら、速攻で買っていた。退院後の仕事ことなど心配事のカウンセリングを行なう相談室を見つけた。これからのNにとって重要で必要な場所。7階に上がって外を見下ろすと、病院のとなりに神社があった。外出の許可が下りたら、あそこへお参りに行こうと約束。




Nが着ているのはシカゴ・カブスのTシャツ。去年、ユニクロで買ったのだが、親子2代で熱心な中日ファンのNに譲った。福留孝介がカブスに入ったから。Nのお父さんは、たしか3年前の1月18日に肺ガンで亡くなった。当時、僕は、お父さんが入院していた病院の心療内科に通っていたから、病院に行ったときは必ず見舞った。

Nのお父さんは、僕ら同級生にとっても、大切な人だった。Nが履いている靴は、お父さんが入院しているときに買ったもの。足のサイズは25.0cm。この靴はNの足のサイズと同じ25.5cm。まるで息子が入院するのを見越して買っていたようだ。靴下はNのリクエストで買ってきた。全部色違いの5足で990円。Nはその中からいちばん派手な赤を選んだ。

ウォーキング開始で先を越されてしまったけど、うれしいぞ！　毎日の散歩で足の筋肉を取り戻して、リハビリをしっかりやって、患部を固定させて、Nよ、早く
シャバに帰ろうぜ!