その後の「二人の関係？」

暑いよ。

気温25℃ってウソだろ。ワゴンRの車内に外付けしている、
ホームセンターDAIKIで買った車載時計の液晶画面が真っ黒だ。
このガングロ現象が起きるのは「夏」が来た証拠じゃないか。

ザ・ブルーハーツ「人にやさしく」

き～～が～～
く～る～い～そ～
お～～～～♪

に乗って、半袖Tに窓全開で国道55号線バイパスを疾走。
ヒロト、サイコー。マーシー、朝でもバンダナ。
風で頭髪がグシャグシャになる。けど、それがナチュラルヘアと見なされるんだから、
いい時代になったモンダミン。

それにしても暑い。背筋がゾクゾクッとする話に持ってけっていう天からの声だな。天声人語か。

4月末の連休中、倉敷の実家に帰っていた。
倉敷市立美術館でやってる「齊藤國雄　遺作展」に行こうと家を出たのはいいが、
美観地区周辺は車がいっぱいで、ゆっくり観る時間がなくなった。

せめて彼らが元気にやっているか見届けておこうと、美術館のサウスガーデンへ。
いたいた。う～ん、曇り空のせいか、表情がいまいち冴えないな。

あ。何の話かっていうと、人の好奇心と恐怖心をかき立てて止まない彫刻
「二人の関係？」です。これ↓




う～ん。イチから説明するのが面倒くさいな。
ある雑誌のメルマガに「二人の関係？」について書いたものがあるんで引用だ。

　1993年6月24日発行の雑誌『宝島・ＶＯＷ』に『二人の関係？』というタイトルの彫刻が次のようなコメントとともに掲載された。「このブツゾー、少し淋しい商店街の一角にある公園にありました（岡山県の投稿人）」「腰のひねりと肩の入れ具合がベリグーだ。それにしても投稿人、これはブツゾーじゃないような気もするが（宝島・編集人）」。投稿者と編集者のコメントにこびりつくマッタリとした馴れ合いが実に『宝島』らしくて懐かしい。数年後、同じ彫刻が再び『ＶＯＷ』に載った。今度は詳しく記事で報じられている。

　「岡山県倉敷市の児島味野商店街にある彫刻『二人の関係？』（高さ1．3メートル）が『怖い』との評判で、ほかの場所へ移されることになった。鉄とブロンズの作品で、『倉敷まちかどの彫刻展』入選作。３年前に設置されたが、男女像のユニークな表情が受けず、地元自治会が市に移転要望。移転先は未定で、越年しそう。地元の『場所がら、もっと可愛いものを』の声に、作品の二人は『この師走にどこへ行ったらいいの？』」。

　入選させといて街から出て行けとは、あまりに身勝手な物言いではないか。味野商店街なら、もっと味のあるカタのつけ方があったはずだ。と、頭から湯気を立てていたら、タイミングよく、その彫刻を見かけたと悪友OTから情報が入った。早速、第一発見者OTと一緒に、現場である倉敷市立美術館の南側屋外スペースへ駆けつけてみた。

　▼これが去年の晴れた日の二人。やっぱ凛々しく見える。股間のイチモツも元気そうだ。
あった。ありました。「なに見とんじゃ、われ」とイチャモンをつけられそうな顔も怖いが、二体の像から放たれている、この星のものとは思えぬオーラが怖い。これでは児島の人々が移転を望んだのも合点がいく。味野の皆さん、無礼を申しました。僕の目にはスタートの号砲を待つ、つがいの厳ついスピードスケート選手に映ったその作品。この場所なら目の肥えた人たちに見られるし、立ちがいのある舞台におさまったなあと一安心。きっと、美観地区の新名所に･････ならない、ならない。

今回、二人をビハインドから撮ってきた。本邦初公開。「二人の関係？」後ろ姿。彼のショルダーマッスルの発達ぶりや、彼女が左腰をクイッと入れてる塩梅が、後ろからだと際立って見えますなあ。




倉敷を訪れたら、「二人の関係？」と
「倉敷山陽堂のニッパー犬」は外しちゃ
ダメですよ～


　　▼倉敷山陽堂　ニッパー犬