1/8 退場マンと死神博士
生活保護を受けるようになり、四輪から足を洗い、
チャリと公共交通の生活に戻した。
老人ホームはバスで通っている。
今日、片道4キロの市役所へチャリで向かう途中、
倉敷駅前の目抜き通り、車道から歩道に上がり損ねて派手にコケた。
車輪が28インチでサドル位置が高いためよくコケるのだが、
そういう場合、しばらく大の字になって空を眺め、
心地よい敗北感を味わうようにしている。
しかし、今日は、「突然ガバチョ・テレビにらめっこ」の
退場マンのように屈強な男性3人が、「大丈夫ですか?」と言いながら、
僕とチャリを助け起こしてくれたため、無力の陶酔は叶わなかった。
退場マンたちに礼を言い、再び走り出そうとすると、
死神博士みたいなじいさんがコケた地面を指差している。
「地獄に堕ちろ!」とでも詰ってくれるのかと期待したが、
指差された先には僕のダイヤル式ワイヤーロックが落ちていた。
浮世の荒波に疲れたり、嫌な渡世だなあと嘆いたり・・・
誰かに手を差し伸べてほしいと思ったときは、派手にコケてみる。
結構、おすすめ。
*突然ガバチョ・テレビにらめっこ・退場マンが分からん人は下の動画を参照のこと。
by kzofigo | 2019-01-08 20:30 | トラベリング・ボーイ