12/21 アーカイブ 終わらない夢
訳あってオセラのメルマガに書いた記事を再掲載します。
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終わらない夢(07/10/16)
日曜日、筋ジストロフィーという重度の難病患者であり、4年連続して日本電動車椅子サッカー選手権大会に出場する「ブルーアイアンポニーズFC岡山」の中心選手でもある、従姉妹の2人の息子、22歳と20歳のお兄ちゃんたちのもとへ、パソコン設置の手伝いに行って来た。今週から在宅勤務でPCオペレーターの仕事を始めることになり、それぞれに新しいパソコンが必要になったのだ。
2人は昨年の9月から1年間、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターの電気・電子機器科に通い、電気・CAD・エクセル・ホームページ作成などの知識と技術を身につけてきた。卒業を間近に控えたとき、「福山にある製鉄会社の子会社なんじゃけど、実習に行ってみんか?」と先生から話があった。この先生が、受け持った障害者の100パーセント就業をめざして奔走する熱血の人。先方にとって前例のない在宅勤務についても、面接の段階で話をつけてくれた。
そして、2週間のトライアル実習に合格。エクセルを使って電気配線図の図面作成を行なうPCオペレーターのパートタイマーとして、みごと採用されたのだ。勤務時間は、月曜から金曜の午前9時から午後3時まで。重度障害者のパート雇用。しかも在宅勤務。これは、会社側、リハビリセンター側、双方にとって初めての出来事だった。障害者の就職を本気で考えてくれる熱意にあふれた先生。障害者の採用に積極的で柔軟に対応してくれる企業。自宅で必要とする介助が受けられる障害福祉サービス制度。幸運にも恵まれた。でも、夢を実現したいと強く願い努力している人を幸運の女神は見逃さないものだ。
仕事をしたいという気持ちは以前からあったが、絶対に無理だとわかっていた。それは夢にすぎなかった。しかし、電動車椅子サッカーをするようになり、何ごとにも積極的になってきた2人は、仕事をしたいと自分たちなりにアピールすることを覚えた。彼らの純度の高い願望をキャッチしてくれた人は、とことんその夢につきあってくれる。夢は日頃から口にしていなければ実現しない。今回、2人は改めてそう感じている。
平日は働き、週末は電動車椅子サッカーの練習に打ち込む。健常者と変わらない、いや、それ以上に忙しいかもしれない。そんな毎日が始まった。いまは仕事をこなすことに必死だ。けれど、慣れさえすればサッカーとの両立もうまくいく。本人たちも周りの人たちもあたり前のようにそう考えている。これまで何度となく訪れた難局を、家族や周囲のサポートを受けながら、そのたびに2人は乗り切ってきたからだ。
収入は月に約7万円。最初の給料を、2人はパソコン購入費の支払いにあてるつもりだ。
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終わらない夢(07/10/16)
日曜日、筋ジストロフィーという重度の難病患者であり、4年連続して日本電動車椅子サッカー選手権大会に出場する「ブルーアイアンポニーズFC岡山」の中心選手でもある、従姉妹の2人の息子、22歳と20歳のお兄ちゃんたちのもとへ、パソコン設置の手伝いに行って来た。今週から在宅勤務でPCオペレーターの仕事を始めることになり、それぞれに新しいパソコンが必要になったのだ。
2人は昨年の9月から1年間、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターの電気・電子機器科に通い、電気・CAD・エクセル・ホームページ作成などの知識と技術を身につけてきた。卒業を間近に控えたとき、「福山にある製鉄会社の子会社なんじゃけど、実習に行ってみんか?」と先生から話があった。この先生が、受け持った障害者の100パーセント就業をめざして奔走する熱血の人。先方にとって前例のない在宅勤務についても、面接の段階で話をつけてくれた。
そして、2週間のトライアル実習に合格。エクセルを使って電気配線図の図面作成を行なうPCオペレーターのパートタイマーとして、みごと採用されたのだ。勤務時間は、月曜から金曜の午前9時から午後3時まで。重度障害者のパート雇用。しかも在宅勤務。これは、会社側、リハビリセンター側、双方にとって初めての出来事だった。障害者の就職を本気で考えてくれる熱意にあふれた先生。障害者の採用に積極的で柔軟に対応してくれる企業。自宅で必要とする介助が受けられる障害福祉サービス制度。幸運にも恵まれた。でも、夢を実現したいと強く願い努力している人を幸運の女神は見逃さないものだ。
仕事をしたいという気持ちは以前からあったが、絶対に無理だとわかっていた。それは夢にすぎなかった。しかし、電動車椅子サッカーをするようになり、何ごとにも積極的になってきた2人は、仕事をしたいと自分たちなりにアピールすることを覚えた。彼らの純度の高い願望をキャッチしてくれた人は、とことんその夢につきあってくれる。夢は日頃から口にしていなければ実現しない。今回、2人は改めてそう感じている。
平日は働き、週末は電動車椅子サッカーの練習に打ち込む。健常者と変わらない、いや、それ以上に忙しいかもしれない。そんな毎日が始まった。いまは仕事をこなすことに必死だ。けれど、慣れさえすればサッカーとの両立もうまくいく。本人たちも周りの人たちもあたり前のようにそう考えている。これまで何度となく訪れた難局を、家族や周囲のサポートを受けながら、そのたびに2人は乗り切ってきたからだ。
収入は月に約7万円。最初の給料を、2人はパソコン購入費の支払いにあてるつもりだ。
by kzofigo | 2015-12-21 13:09 | 家族の友