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12/7 Down by Law

今日12月7日はトム・ウェイツ、66回目の誕生日。

ミュージシャンとしての彼には詳しくないんだけど、
俳優としてはコッポラに愛された男だね。
ナレーションを入れると少なくとも6本以上に出演。

ハイライトはクレジットなしの出演で音楽を担当した『ワン・フロム・ザ・ハート』。





映画自体の評価は米国で酷評、欧州で絶賛と真っ二つ。
でもサウンドトラックはあまねく好評でアカデミー賞歌曲賞・編曲賞を取っている。

この頃のフランシス・フォード・コッポラの製作意欲は常軌を逸してるよ。

1972年『ゴッドファーザー』、1974年『ゴッドファーザー PART II』、
1979年『地獄の黙示録』と、どれも並の監督なら一生分のエネルギーを要するような
傑作&怪作を送り出したわずか3年後なんだよ。

ハリボテのラスベガスに咲き乱れる総天然色に彩られた
大人のファンタジー『ワン・フロム・ザ・ハート』を撮ったのは。


で、トム・ウェイツ。

個人的には、ジョン・ルーリー、ロベルト・ベニーニとコミカルにくり広げる、
ジム・ジャームッシュ監督のオフビートなドタバタ脱獄逃亡恋愛劇
『ダウン・バイ・ロー』が印象くっきり。





Down by Lawは刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」。

コッポラやジャームッシュ以外にも、テリー・ギリアム、ロバート・アルトマン、
トニー・スコット、ロベルト・ベニーニと一家言を持つ監督たちの作品に渋みを利かせている。

得難い男っぷりを湛えた、まさに個性派俳優。





ジム・ジャームッシュ監督は『ダウン・バイ・ロー』の他に
『ナイト・オン・ザ・プラネット』や『コーヒー&シガレット』もいいんだけど、
やっぱり『パーマネントバケーション』が一番好き。

主人公の少年(パーカー)がポータブル・プレイヤーの
チャーリー・パーカーで踊るシーンはサイコー!






トム・ウェイツ(TOM WAITS)
1949年12月7日 米国 カリフォルニア州生まれ

1970年代初頭、南カリフォルニアに現われた異色のシンガー・ソングライター。1973年アサイラム・レーベルよりデビュー。デビュー・アルバムに収録されていた「オール’55(OL’ ’55)」 がイーグルスに取り上げられ一躍その名を知られるようになる。

その作風は50年代のビートニクや初期のフォーク・サウンド をルーツに持ち、“酔いどれ詩人”の異名をもつ歌詞と 独特のしゃがれ声でLAの夜の生活の底辺を歌い描いた。初期の作品は、高校を中退し、10代の多感な時期に 5年もの間、ピザ屋での夜間の仕事に従事した経験から 生まれたものを多く含み、その歌詞や楽曲は 大きなリアリティをもってリスナーの心に響いてきた。


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1976年、通算4作目にあたる『スモール・チェンジ(Small Change)』を発表。その1曲目に収録された「トム・トラバーツ・ブルース(Tom Traubert's Blues)」は ロッド・スチュワートや、ティコ・トーレス(BON JOVI)をはじめ、 様々なアーティストにカバーされるなど、ファンからもミュージシャンからも支持され、40年近くに及ぶキャリアを代表する楽曲のひとつとなっている。

80年代に入るとレーベルを移籍し、思い切った実験的なサウンドも展開。2008年には女優のスカーレット・ヨハンソンが歌手デビュー作品として、 トム・ウェイツ楽曲のカバー・アルバム『レイ・マイ・ヘッド(Anywhere I Lay My Head)』を発表するなど、トム・ウェイツの音楽は今なお幅広い世代へ影響を与え続けている。

by kzofigo | 2015-12-07 09:53 | ムービービーム