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4/12 人格ってなに?

岡山学習センター客員准教授・岩佐和典先生による特別セミナー
『人格・感情・動機づけの心理学』第1回「人格(パーソナリティ)とは何か」を受講。

教室は満席。放送大学の学生と一般聴講生の割合は6:4といったところ。
岩佐先生は授業中に捻挫したらしく、「怪我をするなら仕事中に限る」と。

以下、印象に残ったお話。

●人格は実在か?認識か?

●ゴードン・オルポートの人格定義(1937年)「その人の内側にあって、その人の特徴的な行動や思考を決定する心理物理的体系の力動的体制である」⇒なんのこっちゃ?


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●日本で有名な定義・柏木惠子(1970年)「有機体の行動に特殊性・個人的傾向と統一性・連続性を与えるものの統合」⇒なんのこっちゃ?パート2

●W・ミッシェル(1968年)の状況論「人間の行動は、もっともっと状況に左右されてるのでは?」⇒オルポートとの「人格・状況論争」は熾烈を極めた

●適応・不適応は環境との折り合いで決まる


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●類型論⇒人の人格をいくつかのパターンに分類する。特性論⇒人の持つ人格の個人差を1つずつ捉える。歴史的には、類型論→特性論

●人間は行動の理由を「こころ」に求めてしまう。そして、相手の「こころ」から次の行動を予測する ⇒ ①危機を避ける ②いい関係を築きたい(群れたい)

※ちなみに、放送大学の放送授業で実際に出てくる下の画像。今学期履修している『心理統計法』第2章「度数分布とその特徴」の放送授業のなかで、データを均質なまとまりに分ける【層別】をExcelで行なう際の作業手順を説明したもの。これに比べれば・・・全然むずかしくない。


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●ミジンコやダンゴムシに人格はあるか ←意識、自意識の有無ではないかと思った。

●「人格」を当たり前のものと思わない。「なぜか」を考えてみよう。それが読み解くコツ。


講義後、先生と映画『ルーシー』の話をした。先生は「人間の脳で知覚を担っているのは10%。脳に100%アクセスするっていうシナリオを聞いただけで萎えてしまう」と。「それは薬の成分を円グラフにすると、主成分は10%ぐらいで、その他は消化を良くするなど調整成分なのと同じですか?」と僕。「その例えは分かりやすいね」と先生。


           ▼京野井手達
           古着屋で買ったStussyの裏起毛トレーナーが主役
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by kzofigo | 2015-04-12 23:18 | ジョブズの流儀