3/5 内視鏡はアスないし今日
▶これは僕が受けた大腸内視鏡検査で、ごく一例であり、個人的な感想なので、あくまでも参考として読んでください。実際に同検査を受診する際は病院スタッフから説明を受けてください。
胃カメラは3回やったことがあるけれど、
医大附属病院で、初めて大腸内視鏡検査を受けた。
受付は朝8時から。その時間、いつもは体調が上がるまでベッドのなか。
6時に起きたら、幸いにも体調が良い。病院が開く7時30分に行って待った。
▼僕が十代の頃から医師国家試験合格者ランキング上位の常連だった医科大学の附属病院。
ドクターヘリを備え、高度救命救急センターを持つ総合病院
この検査で大切な点は事前に下剤と洗浄剤を調合した経口腸管洗浄剤を飲んで腸の中をきれいにしておくこと。検査自体はたいしたことないけど、これを飲むのが嫌だという人がたくさんいるそうだ。僕も嫌になった、というか、疲れた。
【経口腸管洗浄剤を飲むローテーション】
▶僕の記憶間違いや病院それぞれのやり方があるので受ける病院の指示に従ってください。
①150cc紙コップ1杯の洗浄液を10分かけて飲み干し1時間で1リットル飲む。
②15分の休憩。歩いて洗浄液を腸に行き渡らせ、便意を促す。
③同じく150cc紙コップ1杯の水を10分かけて飲み干し30分で0.5リットル飲む。
④30分の休憩。同じく散歩を行なう。
⑤便意を催したらすぐトイレ。便の濃さを見て、薄くなればスタッフを呼び確認してもらう。
⑥便が透き通ったら検査OK。
※便が透き通るまで①~④をくり返す。
▼経口腸管洗浄剤「モビプレップ(R)配合内用剤(2リットル入り)」
塩味のポカリスエットを3倍濃くしたような味で、1~2杯目は難なく
飲めるが、杯を重ねるごとに腹は張るし飲むのが苦痛になってくる
経口腸管洗浄剤はニフレックが広く普及していたが、開発発売から20年以上経過し、ジェネリック製品が出始めたので、ニフレックより濃くして量を減らしたのが新製品モビプレップ。
7人がテーブルを囲んで飲む。ペットボトルの焼酎「大五郎」をグビグビやりながら談笑している雰囲気。終わる頃には不思議な連帯感が生まれていて、もしもこの「飲み仲間」がいなければ飲み遂げられなかったかも。飲み仲間で、豊かな白髪をたくわえ体がピンと伸びたばっと見80歳のおばあちゃんは、88歳。
なんと大正15年(昭和元年)生まれ!
毎朝3時に起きて散歩して帰って来て飲むコーヒーがおばあちゃんの楽しみ。今でも自分で車を運転し、ひ孫から「ばあちゃん、飛ばし過ぎ!」とたしなめられているという。戦前・戦時中の話をいろいろ聞いた。
▼検査用パンツ
早い人は2時間で検査用パンツのお世話になったが、僕は6時間半かかって11回排便しても便が透明にならない。内視鏡には便を吸い取る機能があるので、見切り発車で始めることに。
僕が時間がかかったのは、なるべく腹が減らないようにと、前日の晩ご飯をリミットぎりぎりの9時前にボリュームたっぷり食べたことと、生まれつき腸が長いため。腸が長いのは便秘体質の原因でもある。高校の時からピンクの小粒のお世話になっていたからね。
隣に座った77歳のおばさんは、65歳で初めて健診を受けたときに初期の大腸ガンが見つかって以来、この検査のベテランで、3日前から食事をうどんとか消化の良いものにするそうだ。
▼検査はこんな感じ 内視鏡担当ドクターに看護師1人という体制
経口腸管洗浄剤と水を交互に飲み干すルーティンに疲れ果てクタクタになり動悸がし始めたので精神安定剤を飲んだ。30分ほどすると落ち着いたので検査スタート。ドクターは柳原可奈子のようなキャラの若い女医さん。看護師はベテランの主任。2人とも明るい性格で、よくしゃべる。
肛門から内視鏡が入ってくると、なぜか気分が高揚してきた。通常は30分で済むが、僕はその倍かかった。その間、僕はハイテンションでドクターと主任を相手に、
「内視鏡は肛門から? ア、ナ~ルほど」
みたいなことを1時間しゃべりっ放しだった。
「飲み仲間」の男性の1人は、検査が終わって、疲労困ぱいして帰ってきた。「どうしたん?」と聞くと「痛みに耐えるのが、ちょっと辛くて」と言っていた。僕は、内視鏡がコーナーを曲がるときに圧迫感を感じるくらいで、痛みはまったくなく、ラクだった。肛門から異物が入ってくると、直腸は本能的に抵抗していたが、僕の気持ち的には「カモン!」だった。
僕は隠れオカマなのか?
▼内視鏡はこんな感じで大腸の中をクネクネしてくる
まず、内視鏡が腸内の便など汚物を吸い取りながら進んで行く。先日テレビで知ったのだが、大腸はおよそ2メートルあるのに、内視鏡の長さは1.3メートル。大腸は蛇腹になっていて、それを手繰り寄せながら内視鏡は挿入されていくらしい。
基本的に体の左側を下にして横向きに寝ているが、コーナーを曲がったり、難所に差し掛かると、仰向けになって膝を組んだ。時々、内視鏡が腸の壁に当たるが、痛くない。ドクターが「腸には神経がないからっちゃ」と出所不明の方言で言った。
内視鏡が最終到達点の盲腸まで届いたとき、ドクターに「わ、盲腸、きれい」と言われた。盲腸をほめられたのは初めてだったので、「喜んでええんかどうか分からん!」と答えた。
今度は、内視鏡が後退しながら腸内を点検していく。ドクターが「あら、腸もきれいっちゃ」と言った。「先生、どこの出身?」と聞いたが、教えてくれなかった。
約1時間かかって検査は終了。終わっても僕は元気でハイだった。検査室に入ってからの感想は、これ。
楽しかった!
・これはあくまでも僕の私見だけど、麻酔は使わないほうがいいと思った(僕は使わなかった)。検査で痛みを感じることはなかったし、麻酔は効くのも覚めるのも時間がかかるし、帰りは車を運転できないから。
・内視鏡が腸の内壁を突くときに、「胎児が妊婦のお腹を蹴る感覚って、こんな感じなのかな?」と思った。
・下着のパンツとその上に穿くボトムスの替えは必携。検査をやれば分かります。
5ミリくらいのポリープと小さな赤いシミがあり、生検(生体組織診断)を行なうことになり(結果が分かるのは11日の外来で)、医療費が事前に体験者に聞いていた7千~8千円では済まず、1万円をちょい超えて予算オーバーになったのが、
一番、痛かった。
【新医療事情】
◎大腸3D-CT検査
内視鏡を挿入せずに内視鏡に類似した画像データが得られる「バーチャル大腸内視鏡」、英語では「Virtual colonoscopy, CT colonography」が、日本でも行なわれ始めている。
▼「大腸3D-CT検査」機器 CTとMRIを合わせたみたい。近未来SF映画みたいで、かっこいい
最新の80列マルチスライスCTで腹部を撮影し、コンピュータ処理によって大腸の三次元画像を構築して、大腸の腫瘍性病変(ポリープ)を診断する方法。大腸を膨らますために炭酸ガスをお尻から注入し、後は横になっているだけ。CT検査室にいる時間はおよそ10分程度(約10秒の本撮影を2回行なう)。
▼大腸3D-CT検査で構築されたバーチャル三次元画像
精度は従来の内視鏡検査のほうが高いらしいが、受検者の負担が大幅に軽減されるので、今後、大腸検査の主流になるかもね。
◎内視鏡はアスないし今日
胃カメラは3回やったことがあるけれど、
医大附属病院で、初めて大腸内視鏡検査を受けた。
受付は朝8時から。その時間、いつもは体調が上がるまでベッドのなか。
6時に起きたら、幸いにも体調が良い。病院が開く7時30分に行って待った。
▼僕が十代の頃から医師国家試験合格者ランキング上位の常連だった医科大学の附属病院。
ドクターヘリを備え、高度救命救急センターを持つ総合病院
この検査で大切な点は事前に下剤と洗浄剤を調合した経口腸管洗浄剤を飲んで腸の中をきれいにしておくこと。検査自体はたいしたことないけど、これを飲むのが嫌だという人がたくさんいるそうだ。僕も嫌になった、というか、疲れた。
【経口腸管洗浄剤を飲むローテーション】
▶僕の記憶間違いや病院それぞれのやり方があるので受ける病院の指示に従ってください。
①150cc紙コップ1杯の洗浄液を10分かけて飲み干し1時間で1リットル飲む。
②15分の休憩。歩いて洗浄液を腸に行き渡らせ、便意を促す。
③同じく150cc紙コップ1杯の水を10分かけて飲み干し30分で0.5リットル飲む。
④30分の休憩。同じく散歩を行なう。
⑤便意を催したらすぐトイレ。便の濃さを見て、薄くなればスタッフを呼び確認してもらう。
⑥便が透き通ったら検査OK。
※便が透き通るまで①~④をくり返す。
▼経口腸管洗浄剤「モビプレップ(R)配合内用剤(2リットル入り)」
塩味のポカリスエットを3倍濃くしたような味で、1~2杯目は難なく
飲めるが、杯を重ねるごとに腹は張るし飲むのが苦痛になってくる
経口腸管洗浄剤はニフレックが広く普及していたが、開発発売から20年以上経過し、ジェネリック製品が出始めたので、ニフレックより濃くして量を減らしたのが新製品モビプレップ。
7人がテーブルを囲んで飲む。ペットボトルの焼酎「大五郎」をグビグビやりながら談笑している雰囲気。終わる頃には不思議な連帯感が生まれていて、もしもこの「飲み仲間」がいなければ飲み遂げられなかったかも。飲み仲間で、豊かな白髪をたくわえ体がピンと伸びたばっと見80歳のおばあちゃんは、88歳。
なんと大正15年(昭和元年)生まれ!
毎朝3時に起きて散歩して帰って来て飲むコーヒーがおばあちゃんの楽しみ。今でも自分で車を運転し、ひ孫から「ばあちゃん、飛ばし過ぎ!」とたしなめられているという。戦前・戦時中の話をいろいろ聞いた。
▼検査用パンツ
早い人は2時間で検査用パンツのお世話になったが、僕は6時間半かかって11回排便しても便が透明にならない。内視鏡には便を吸い取る機能があるので、見切り発車で始めることに。
僕が時間がかかったのは、なるべく腹が減らないようにと、前日の晩ご飯をリミットぎりぎりの9時前にボリュームたっぷり食べたことと、生まれつき腸が長いため。腸が長いのは便秘体質の原因でもある。高校の時からピンクの小粒のお世話になっていたからね。
隣に座った77歳のおばさんは、65歳で初めて健診を受けたときに初期の大腸ガンが見つかって以来、この検査のベテランで、3日前から食事をうどんとか消化の良いものにするそうだ。
▼検査はこんな感じ 内視鏡担当ドクターに看護師1人という体制
経口腸管洗浄剤と水を交互に飲み干すルーティンに疲れ果てクタクタになり動悸がし始めたので精神安定剤を飲んだ。30分ほどすると落ち着いたので検査スタート。ドクターは柳原可奈子のようなキャラの若い女医さん。看護師はベテランの主任。2人とも明るい性格で、よくしゃべる。
肛門から内視鏡が入ってくると、なぜか気分が高揚してきた。通常は30分で済むが、僕はその倍かかった。その間、僕はハイテンションでドクターと主任を相手に、
「内視鏡は肛門から? ア、ナ~ルほど」
みたいなことを1時間しゃべりっ放しだった。
「飲み仲間」の男性の1人は、検査が終わって、疲労困ぱいして帰ってきた。「どうしたん?」と聞くと「痛みに耐えるのが、ちょっと辛くて」と言っていた。僕は、内視鏡がコーナーを曲がるときに圧迫感を感じるくらいで、痛みはまったくなく、ラクだった。肛門から異物が入ってくると、直腸は本能的に抵抗していたが、僕の気持ち的には「カモン!」だった。
僕は隠れオカマなのか?
▼内視鏡はこんな感じで大腸の中をクネクネしてくる
まず、内視鏡が腸内の便など汚物を吸い取りながら進んで行く。先日テレビで知ったのだが、大腸はおよそ2メートルあるのに、内視鏡の長さは1.3メートル。大腸は蛇腹になっていて、それを手繰り寄せながら内視鏡は挿入されていくらしい。
基本的に体の左側を下にして横向きに寝ているが、コーナーを曲がったり、難所に差し掛かると、仰向けになって膝を組んだ。時々、内視鏡が腸の壁に当たるが、痛くない。ドクターが「腸には神経がないからっちゃ」と出所不明の方言で言った。
内視鏡が最終到達点の盲腸まで届いたとき、ドクターに「わ、盲腸、きれい」と言われた。盲腸をほめられたのは初めてだったので、「喜んでええんかどうか分からん!」と答えた。
今度は、内視鏡が後退しながら腸内を点検していく。ドクターが「あら、腸もきれいっちゃ」と言った。「先生、どこの出身?」と聞いたが、教えてくれなかった。
約1時間かかって検査は終了。終わっても僕は元気でハイだった。検査室に入ってからの感想は、これ。
楽しかった!
・これはあくまでも僕の私見だけど、麻酔は使わないほうがいいと思った(僕は使わなかった)。検査で痛みを感じることはなかったし、麻酔は効くのも覚めるのも時間がかかるし、帰りは車を運転できないから。
・内視鏡が腸の内壁を突くときに、「胎児が妊婦のお腹を蹴る感覚って、こんな感じなのかな?」と思った。
・下着のパンツとその上に穿くボトムスの替えは必携。検査をやれば分かります。
5ミリくらいのポリープと小さな赤いシミがあり、生検(生体組織診断)を行なうことになり(結果が分かるのは11日の外来で)、医療費が事前に体験者に聞いていた7千~8千円では済まず、1万円をちょい超えて予算オーバーになったのが、
一番、痛かった。
【新医療事情】
◎大腸3D-CT検査
内視鏡を挿入せずに内視鏡に類似した画像データが得られる「バーチャル大腸内視鏡」、英語では「Virtual colonoscopy, CT colonography」が、日本でも行なわれ始めている。
▼「大腸3D-CT検査」機器 CTとMRIを合わせたみたい。近未来SF映画みたいで、かっこいい
最新の80列マルチスライスCTで腹部を撮影し、コンピュータ処理によって大腸の三次元画像を構築して、大腸の腫瘍性病変(ポリープ)を診断する方法。大腸を膨らますために炭酸ガスをお尻から注入し、後は横になっているだけ。CT検査室にいる時間はおよそ10分程度(約10秒の本撮影を2回行なう)。
▼大腸3D-CT検査で構築されたバーチャル三次元画像
精度は従来の内視鏡検査のほうが高いらしいが、受検者の負担が大幅に軽減されるので、今後、大腸検査の主流になるかもね。
◎内視鏡はアスないし今日
by kzofigo | 2015-03-06 01:00 | ヘルス・エンジェルス