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11/18 生き切った、健さん

突然、健さんが逝ってしまった。

ニュースやワイドショーを見ていても落ち込むだけなのに、

このスリーショットを見たら、泣けてきた。

なんでだろう。

たぶん、3人とも若くて、僕も22歳だったからだろう。







僕が生まれる前に映画デビューした人だ。

1960年代の任侠映画、東映映画は、ほとんど観ていない。


健さんは、富士山であり、エベレストだ。

日本で同じような高みに到る俳優は見当たらない。


ただ、健さんと拮抗するであろう、

別の高みまで上り詰める可能性を抱かせた男優なら1人いた。


松田優作だ。


彼が逝ってからもう25年も経つのか・・・

『ブラック・レイン』は健さんと優作との初共演作にして

優作の遺作になってしまった。

無念でならない。



僕が観たなかで、好きな健さんの映画5本を挙げておく。


昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年)

 監督:佐伯清 主な共演者:池部良、三田佳子

駅 STATION(1981年)

 監督:降旗康男 脚本 : 倉本聰 共演:倍賞千恵子、いしだあゆみ

居酒屋兆治(1983年)

 監督:降旗康男 共演:加藤登紀子、伊丹十三 ←この伊丹十三は凄い

夜叉(1985年)

 監督:降旗康男 共演:田中裕子、ビートたけし

単騎、千里を走る。(2005年)

 監督:張芸謀(チャン・イーモウ)・降旗康男 共演:邱林(チュー・リン)、楊振波(ヤン・ジェンボー)




▼やっぱり健さんといえば「任侠」だなあ





▼『高倉健インタヴューズ』のブックレビュー
 (横尾忠則による朝日新聞の書評付き)
http://abauxite.exblog.jp/19185305/





健さんは、とびきりの健康長寿だから、83歳の高齢でも悪性腫瘍が襲ったのだろう。

次回作の準備中で、“道半ば”と言えなくもないが、

僕らからしてみれば、最後の最後まで我が道を全うした、

うらやまし過ぎる人生であり、幕引きだ。




「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」

 自らの進むべき道を信じ、そのために精進していれば、
 どんな苦難も忍べるし、悔いは生まれない。
 たとえ明日、自らの命が尽きようとも。






  さようなら、高倉健さん









               心からご冥福をお祈り申し上げます。

by kzofigo | 2014-11-18 17:36 | ムービービーム