3/6 クレバーで朗らかな安藤美姫

安藤美姫を見直しました。


巷で話題の対談相手から加藤浩次がどれだけ本音を引き出せるか・・・そこが面白くて、
時々見ている「加藤浩次の本気対談　コージ魂!!」（BS日テレ・毎週日曜22時～）。

【加藤浩次が、今、「話を聞いてみたい」と思う人に徹底インタビュー！
　1時間まるごとひとりのゲストと向き合う、段取りナシのガチ対談番組】という謳い文句。




今回のゲストは、2007年・世界選手権で初優勝、2011年・世界選手権で4年ぶり2度目の優勝、
出産1か月後からソチ五輪をめざして復帰した、フィギュアスケーター、安藤美姫。

本人も嘆いていたけど、メディアを通すとネガティブな印象を抱かせてしまう彼女。
でも、対談ではリラックスし、明るく、よく笑い、質問に対して何でも素直に答えていた。

普通、出産後は6か月くらいの休養を取る。なのに、産後1か月で復帰した。
それは、ソチ五輪に出るための関門、全日本選手権へ出場できるコンディションにするため
逆算して出した結果だった。

彼女は約半年で懐妊がわかるまで滑っていた。プラス産後1か月で7か月のブランクがある。

2年間、試合に出ないことより、7か月氷上で練習できないほうが、ダメージが大きいらしい。
リンクでスケートをやっていれば自然とつく、体幹を含めスケートに必要な筋肉が落ちてしまうから。
妊娠～出産で落ちてしまった筋肉を元に戻すため。だから、早期復帰は当然の選択だった。

それを悲壮感やシリアスな雰囲気など微塵もなく、やわらかく、笑みを湛えて語っている。


　▼この幸福感に満ちた表情が彼女の心境と人柄を物語っていると思う

積極的にアイスショーへ参加する理由が素晴らしかった。

いま、フィギュアは「〇〇選手を見たいから」で見られている。
それを「フィギュアを見たいから」に変えていきたい。

他のどの選手よりも、フィギュアスケートを大局的に見ていると思った。
フィギュアスケート選手である前に、人間・安藤美姫の魅力を感じた。
何より、9歳で出合ったという、フィギュアスケートへの愛が強く感じられた。

2007～2008シーズン、FSの鬼気迫るカルメンの演技は忘れないよ。