6/14 星になった声のスター
声優の内海賢二(うつみけんじ)氏が13日、がん性腹膜炎のため亡くなった。75歳だった。
◆
昭和12年8月26日生まれ。九州のNHKから上京。劇団「未来劇場」に創立時から在籍するいっぽう、「楡(にれ)プロ」に所属。スティーブ・マックィーンをはじめ洋画の吹替えを担当したほか、アクの強い男臭さを生かして、マンダム、トクホン、明治製菓ほかCMでも活躍。趣味はボートとゴルフだった。
「マックィーンを初めてアテたのが確か『荒野の七人』でした。彼はやりにくいなあ。声にあまり特徴がないというか、抑揚がない、ボソボソとしたしゃべり方。そのうえ黙っているポーズや姿がいいときてるもんだから、吹替えは苦労します」
「特に(米国人の心のひだをサム・ペキンパー監督が見事に描いた現代西部劇の傑作)『華麗なる挑戦ジュニア・ボナー』は、夢を追い求めている西部男という役柄でむずかしく、今までのマックィーンとは離れてやってくれというプロデューサーからの注文で、失われつつある人間の詩情を出すのに苦労しました」
『ジュニア・ボナー』での並々ならぬ苦労を述懐する内海さんは、ヒゲがよく似合う、たくましい男性である。
声が太くて、よく響く。マックィーンに劣らず野性的で、ふくよかだ。
「マックィーンのほかには『君は銃口/俺は引金』のサミー・デービス・ジュニアや『007/ロシアより愛をこめて』のロバート・ショー、それにオマー・シャリフを何本か。アテレコの場合、アテる男優の顔やムードが自分とまったく違ったものが来ると楽しみです」
「舞台劇やTVドラマの場合は自分のありのままの姿で役柄が決まるが、声の世界ではそうじゃない。あらゆる役柄に挑戦できる。洋画のアテレコにはやりがいがありますね」
「これからはアテレコも続けたいが、いろんな事をやりたい。愛川欽也や藤岡琢也のように下積みの苦労の多い人は、ポッと人間性の面白さが出たりします。アテレコをやってて思ったんですが、人生経験が豊富だと声の演技も豊かになるような気がする」
「それに外国スターは仕事にしても人間にしてもとにかくスケールが大きい。そこでわれわれもスケールの大きさを身につけなくては、マックィーンに負けないくらいの生活や生活態度、スケールの大きさを」
~以上、『TV洋画の人気者/声のスターのすべて』より抜粋
中学以来、淀川長治氏の解説でおなじみの「日曜洋画劇場」など、テレビで放映される洋画の吹替えや、数々のアニメの吹替えで、内海賢二氏には、いっぱい、いっぱい楽しませていただいた。
ありがとうございました。安らかにお眠りください。
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昭和12年8月26日生まれ。九州のNHKから上京。劇団「未来劇場」に創立時から在籍するいっぽう、「楡(にれ)プロ」に所属。スティーブ・マックィーンをはじめ洋画の吹替えを担当したほか、アクの強い男臭さを生かして、マンダム、トクホン、明治製菓ほかCMでも活躍。趣味はボートとゴルフだった。
「マックィーンを初めてアテたのが確か『荒野の七人』でした。彼はやりにくいなあ。声にあまり特徴がないというか、抑揚がない、ボソボソとしたしゃべり方。そのうえ黙っているポーズや姿がいいときてるもんだから、吹替えは苦労します」
「特に(米国人の心のひだをサム・ペキンパー監督が見事に描いた現代西部劇の傑作)『華麗なる挑戦ジュニア・ボナー』は、夢を追い求めている西部男という役柄でむずかしく、今までのマックィーンとは離れてやってくれというプロデューサーからの注文で、失われつつある人間の詩情を出すのに苦労しました」
『ジュニア・ボナー』での並々ならぬ苦労を述懐する内海さんは、ヒゲがよく似合う、たくましい男性である。
声が太くて、よく響く。マックィーンに劣らず野性的で、ふくよかだ。
「マックィーンのほかには『君は銃口/俺は引金』のサミー・デービス・ジュニアや『007/ロシアより愛をこめて』のロバート・ショー、それにオマー・シャリフを何本か。アテレコの場合、アテる男優の顔やムードが自分とまったく違ったものが来ると楽しみです」
「舞台劇やTVドラマの場合は自分のありのままの姿で役柄が決まるが、声の世界ではそうじゃない。あらゆる役柄に挑戦できる。洋画のアテレコにはやりがいがありますね」
「これからはアテレコも続けたいが、いろんな事をやりたい。愛川欽也や藤岡琢也のように下積みの苦労の多い人は、ポッと人間性の面白さが出たりします。アテレコをやってて思ったんですが、人生経験が豊富だと声の演技も豊かになるような気がする」
「それに外国スターは仕事にしても人間にしてもとにかくスケールが大きい。そこでわれわれもスケールの大きさを身につけなくては、マックィーンに負けないくらいの生活や生活態度、スケールの大きさを」
~以上、『TV洋画の人気者/声のスターのすべて』より抜粋
中学以来、淀川長治氏の解説でおなじみの「日曜洋画劇場」など、テレビで放映される洋画の吹替えや、数々のアニメの吹替えで、内海賢二氏には、いっぱい、いっぱい楽しませていただいた。
ありがとうございました。安らかにお眠りください。
by kzofigo | 2013-06-14 03:46 | マイ・ライフ























