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4/22 『重力ピエロ』(DVD)を観た

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伊坂幸太郎の直木賞候補になった同名ベストセラーを映画化。大学院で遺伝子の研究をする兄の泉水(加瀬亮)と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟の春(岡田将生)。2人は仙台の街で起こる連続放火事件と現場近くに必ず残されるグラフィティアートの関連性に気づき、事件の謎解きに乗り出すことで24年前から今へと繋がる家族の謎が明らかになっていく。監督は『Laundry』の森淳一。
(2009年5月劇場公開作品)

伊坂幸太郎の他の作品ではキモになる謎解きがこの映画ではサブに回り、代わって泉水一家(父・小日向文世、母・鈴木京香)それぞれの心の機微がじっくりと描かれる。エンタテインメント性を抑え、DNAを縦糸に、おなじみ仙台の情景を横糸に、兄弟愛と家族愛を丹念に紡いでいく人間ドラマだ。


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ストリートアートと遺伝子学の融合・・・この設定がエキサイティング。春が乗るアメ車のステーションワゴン、ジンジャーエール、ウソをつくときのクセ・・・細部へのこだわりと伏線の張り方にぬかりはない。一生を春のストーカーで終えそうな勢いの夏子(吉高由里子)が必見。要所でカットインされる空が美しい。

ただし、父親の「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消してしまえるんだよ」など、言いたいことをそのまんま表わした台詞は青臭くて気恥ずかしく、連続レイプ魔の狂気は自分の異常行動を正当化する言葉の連打ではなくヒッチコックもおののくような映像のチカラで表現する勝負に出てほしかった。

あとね、前半で穿いている裾幅広めのサルエルパンツとか全体的に春=岡田将生のファッションが目に快感だったよ。★★★★☆

by kzofigo | 2013-04-22 21:46 | ムービービーム