ishioka eiko works 2/2
「世界を舞台に活躍するという形容がぴったりの芸術活動で知られる石岡さんの急逝には、彼女に直接面識がなくてもその仕事のイメージを見ていた多くの人たちが驚き、私を含め仕事を共にした各国の仲間は深い悲しみに沈んでいる」
「チャレンジとレボリューションを常に語っていた彼女の口から、あのやわらかで少し鼻にかかった声を聞く
ことはできなくなった。ロング・グッバイ エイコ!」~小池一子
1970年代に入り、PARCOは当時「三人娘」と呼ばれた三人の女性を起用。イラストレータ-の山口はるみ、コピーライターの小池一子、そしてアートディレクターの石岡瑛子だった。
「『メンズクラブ』一誌にしか載ってなかったウェルジンの広告でコピーライターズクラブの新人賞をもらった。石岡瑛子さんが『これ、人気あるんだよ、若い人のあいだで』って言ってくれたらしい。その話は大分あとに
なって、ご当人から教えてもらった」~糸井重里
「石岡瑛子とコラボレーションできなくて、何がおもしろい? そう言いたい。が、そのときはコラボレイターも
好き(数寄)を通すべきなのである。あのいい声で瑛子さんからぼくも言われたことがある、『ねえ、松岡さんも、もうちょっとわがままをしたほうがいいわよ』」~松岡正剛
「一世を風靡したパルコや角川書店など、ポスター広告の仕事の際、女史が提案されたアイデアの斬新さと豊かさにただただ圧倒されてしまったことが、今でも新鮮な衝撃として生々しく記憶に残っている。そうした
思い出と併せて、仕事に対する揺るぎない信念と気高い理念に裏付けされた勇気を学ばせてもらったことは忘れられない」~坂田栄一郎
「領域など無いことを知っているアーティスト」~フランシス・フォード・コッポラ
「デザイナーとしていちばん大切なことはDISCIPLINE(訓練・鍛錬)です」
「与えられた条件をクリアしながら、それにとどまらず、もっと高い答えを生み出すことだと思うけどね。それが本当のプロフェッショナルだと思います」
「私は日本人であることを誇りをもっている。私の誇りは昔のサムライに共通しているほど強い。しかし、日本人を売りものにしたくない。だからといって、西洋人になりたいわけではけっしてない。何々風という見られかたから解放されて、自由になりたいだけだ」
「『女はダメだと言わせない』を第一段階、『日本人はダメだと言わせない』を第二段階のミッションと考えると、第三段階のミッションは、『年寄りはダメだと言わせない』、やはりこれでしょう(笑)」
「デザイナーという仕事に年齢と制限はありません。むしろ年齢を重ねるたびに表現の質を向上させていける仕事です。ですから私はこれからも、自分がどう変化し、どう成長していくのか、それを楽しみにしながらデザインへの挑戦を続けていきたいですね」
~石岡瑛子
by kzofigo | 2012-02-02 01:53 | アート姉ちゃん