夢のような人生 1/31
去る21日、アートディレクターの石岡瑛子さんが逝去されました。
すい臓ガン。73歳でした。
▼前田美波里を一夜にしてスターにした資生堂ポスター(1966)
多くの人の人生は、抱いた夢を完遂せぬまま幕が下りる。
石岡瑛子さんの、やって、やって、やり抜いた、
夢のような人生に、喝采!
▼映画『The Cell』 衣装デザイン(2001)
合掌
すい臓ガン。73歳でした。
▼前田美波里を一夜にしてスターにした資生堂ポスター(1966)
1938年東京生まれ。
東京芸大を卒業し1961年資生堂に入社。
アートディレクターとして活躍し、日焼けした前田美波里を起用したキャンペーン広告などで
新しい女性美のイメージを主張し話題を呼んだ。
1970年に独立し、石岡瑛子デザイン室を設立。
PARCOや角川書店の大型キャンペーンを次々と企画しヒットさせた。
▼PARCOポスター 写真:横須賀功光 コピー:長沢岳夫(1975)
1980年に拠点をニューヨークに移し、映画、音楽、演劇、オペラなど
多彩な分野でアートデザインを担当。
1985年、映画『MISHIMA』(ポール・シュレイダー監督)のセットデザインで
カンヌ国際映画祭芸術貢献賞を受賞。
1987年、マイルス・デイヴィスのアルバム『TUTU』のジャケットデザインで米グラミー賞。
1988年、『M・バタフライ』の舞台美術・衣装でニューヨーク映画批評家協会賞
1992年、ニューヨークADC(The Art Directors Club)ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)
1993年、映画『ドラキュラ』(フランシス・フォード・コッポラ監督)で
アカデミー賞衣装デザイン賞。
▼コッポラとの出会いとなった
滝野晴夫イラスト採用の日本版ポスター
2002年、紫綬褒章を受章。
2008年、北京オリンピック開会式の衣装デザイン。50種、2万着を担当。
そのほか、デビッド・カッパーフィールドのマジカル・イリュージョン、
大作オペラ『ニーベルンゲンの指環』四部作の舞台、実験的な映画『ザ・セル』、
ビョークのミュージックビデオ『COCOON』の不思議な赤い糸による映像、
▼ビョーク『COCOON』(2002)
シルク・ド・ソレイユのコスチュームデザイン、ソルトレイク冬季オリンピックの衣装デザイン、
ニューヨークのブロードウェイで上演中のミュージカル『スパイダーマン』の衣装デザインも
手がけている。
多くの人の人生は、抱いた夢を完遂せぬまま幕が下りる。
石岡瑛子さんの、やって、やって、やり抜いた、
夢のような人生に、喝采!
▼映画『The Cell』 衣装デザイン(2001)
合掌
by kzofigo | 2012-01-31 01:09 | アート姉ちゃん