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夜明けのスキャット 3D  1/23

一昨日のBSプレミアム「武田鉄矢のショータイム~由紀さおり」は面白かったね。


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番組では、平尾昌晃や伊東四朗、小林幸子、
【McDonald's TOKIO HOT 100】のNavigator=クリス・ペプラー(ゲスト)、
ピンク・マルティーニのバンマスであるトーマス・M・ローダーデールたちへの
インタビューを交えながら、なぜ世界で由紀さおりが評価されたのか、
その秘密に迫る内容だった。

【証言】

平尾昌晃「ユキちゃんは、ヤギだったねえ。何でもメェ~~~って歌えたよ」
伊東四朗「ギャグの返しを何通りも持ってるんだよね」(「お江戸でござる」で共演)
小林幸子「演歌唄ってるのが抜群に上手いの。あれは生まれつき。天才よ」
クリス「最初に買ったレコードが『夜明けのスキャット』でした」
トーマス「音域の広さにびっくらこきました。力みとは無縁­の歌唱法がとても新鮮」


       ▼トーマスは動くのを止めると死んでしまいそうなラテン系ぽいナイスガイだ
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武田鉄也の(番組の?)分析が興味深い。
今回の出来事は、人智を超えた存在の介入を抜きにしては語れない。
では、なぜ由紀さおりのもとへ思し召しが降りたのか。

それを武田鉄也は(番組は?)漢字一文字で表わした。

【賦】

「賦」には・・・詩歌、授け与える・・・といった意味がある。
男女の情愛、自分はこう思う・・・そういった内容の歌だけじゃなく、
由紀さおりは、童謡歌手だった少女時代も含め、野や山や虫や川や・・・
自然を題材にした童謡唱歌をたくさん歌ってきた。

自然には神が宿り、それを称えると、ご利益があるのです。
『赤とんぼ』『ふるさと』・・・・・自然の情景を歌ってきた、ご褒美ですね。


                ▼トーマスが10年前にジャケ買いしたLP
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由紀さおりのキャリアを顧みると、
童謡歌手、NHKの歌のお姉さん、流行歌手、ジャズシンガー、そして女優。

その間、歌謡曲から演歌、ジャズ、シャンソン、カンツォーネ・・・と何でも歌ってきたという。
1969年当時は、何でも歌えないと歌手として通用しない時代でもあった。

海援隊みたいに、自分の言葉を持ち、それを歌にするフォークの人たちがワーッと出てきて、
正直、人の作った歌ばかり歌っていていいのかしらって、悩んだ時期があった
と、由紀さおり。

そんなときにお芝居の話がきて、演じてみたら、うまくいったの。
でも、歌謡曲が廃れていくじゃない。
そうすると、長さん(いかりや長介)がポンと肩を叩いてくれたの。
歌のほうでも、姉とのデュエットが、おかげさまで評判がよかったし。
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で、2009年に40周年に出すアルバムの企画を考えているときに、
「ピンク・マルティーニ」(マティーニと言わなかった)との出会いがあったの。


なんか、すごい強運の持ち主だなあ。
でも、歌い続けてきたからなんだよね。
現役じゃなかったら無理だもんね。


歌い上げるシンガーがもてはやされるなか(とくに海外では)、
由紀さおりは、しなやかに柔らかくシルクのように優しくそっと歌う。
美しく澄んだ­声と姿に気品があることも大きな要因。





『夜明けのスキャット』『手紙』『ルームライト』『パフ』『赤とんぼ』『ふるさと』など、
番組では代表曲や愛唱曲もたっぷり披露されたけど、由紀さおりが、ぜひ日本語詞で
歌いたかったという『マイ・ファニー・バレンタイン』が、訳詞も歌唱も素晴らしく、
『1969』に続く第2弾の企画が、立ち上がればいいな、と思った。


▼『1969』誕生の秘話を佐藤利明氏のライナーノーツで読むべし!http://www.emimusic.jp/pmsy1969/html/liner_note.html

by kzofigo | 2012-01-23 22:20 | ミュージック・ブック