サンライズえり菜 1/14
昨年12月16日の日記で告知した
【松井えり菜 サンライズえり菜 ~大原美術館をおもちゃ箱~】を観に、
大原美術館へ行って来た。
大原美術館が作家に倉敷を取材して作品を発表してもらう
「AM倉敷(アーティスト・ミーツ・クラシキ)」の第9弾だ。
▼12/16日記
http://abauxite.exblog.jp/17337796/
▼大原美術館はきょうもギリシャ建築
寒いのもあるけど、土曜日にしては、来館者がマバラだった。
まあ、観光シーズンとしてはオフなのだ。
落ち着いて倉敷を楽しみたいなら、この時期がいいかも。
倉敷川の白鳥たちは元気だった。
以前に見たときよりもカラダ・・・とくにエサを獲るために川に突っ込む首から先が、
白くきれいになっているような気がした。
つがいで温泉にでも行ったのだろう。
白鳥が湯につかって歌うのはオックスの『スワンの涙』さ。
「白鳥の歌なんか聞えないよ」(by 庄司 薫)
仁科明子さーん!
▼チラシおもて
「松井えり菜」展は、本館全体をえり菜作品がジャックするような構成になっていて、
美術史上、確固たる評価を得ている名画の威光を、【変顔】と【ウーパールーパー】の
突然変異的でストレインジな「きもカワイ」さで、せせら笑いながら、
ザ・名画を侵食しているような錯覚にとらわれた。
そのへん、ゴーギャンやピカソ、マティスあたりに心持ちを聞いてみたくて、
彼らの絵の前で耳をすましてみたら、「ビュフェに聞け」と言われたが、
残念ながらビュフェの絵は展示されていなかった。
▼チラシうら
【えり菜展】の大きな見どころ、それは、
展示のために一部屋を与えられた名画中の名画、エル・グレコ『受胎告知』とのガチンコ対決。
『恍惚の時 タコ』』『あーーーーーん』(笑)など3点のドローイングが『受胎告知』と対峙している。
勝負はどう決しているか、それは観てのお楽しみだ。
そしてメインイベントは、左右が3メートルはありそうな巨大な紙製張り子のウーパー額縁の奥に、
100号の油絵を飾った大作『サンライズえり菜』の圧倒的な、なんちゃって存在感。
松井えり菜の作品は、破天荒でありながら、うぶ毛1本1本まで描き込まれている。
ディテールへの並々ならぬ「こだわり」が感じ取れるし、絵画として精緻である。
じっと凝視していると恍惚としてくる不思議な魅力を湛えた作品だ。
▼おみやげに買ったクリアファイル
『仁魚堂』と看板が付いた、ひな壇ウーパーも面白かった。
壇に飾られた『ウーパー備前焼』には声を出して笑ってしまい、
赤旗を読む眼鏡の紳士から「しぃー」とたしなめられてしまった。
僕は、松井えり菜、変顔とウーパールーパーはもういいと思う。
次は、モネの『睡蓮』をマネた『ウパの睡涎』(←今回展示の作品)みたいな
パロディ路線に期待したい。
セザンヌや藤田は戸惑い、ミロやウォーホルは羨む。
そんな「きもカワイイ」異彩を放つ若手の台頭に拍手である。
▼おみやげに買った絵はがき
おみやげにはウーパールーパーの「ぬいぐるみ」もあったが、
8000円以上の値が付いていて、これはボウリ(暴利)ングだと思った。
【松井えり菜展】は4月8日まで開催されているので、
倉敷に来たら、ぜひ。
◆
大原美術館本館に常設されている作品を観ていて、あることに気がついた。
眠っている絵と起きている絵があって、それは日によって変わるようなのだ。
きょう僕が「あ、起きてる」と強く感じたのは、
モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』
ジャコメッティ『ヴェニスの女Ⅰ』
アルトゥング『T1964-R23』だった。
▼これは『Composition G 1936-10, 1936』
【松井えり菜 サンライズえり菜 ~大原美術館をおもちゃ箱~】を観に、
大原美術館へ行って来た。
大原美術館が作家に倉敷を取材して作品を発表してもらう
「AM倉敷(アーティスト・ミーツ・クラシキ)」の第9弾だ。
▼12/16日記
http://abauxite.exblog.jp/17337796/
▼大原美術館はきょうもギリシャ建築
寒いのもあるけど、土曜日にしては、来館者がマバラだった。
まあ、観光シーズンとしてはオフなのだ。
落ち着いて倉敷を楽しみたいなら、この時期がいいかも。
倉敷川の白鳥たちは元気だった。
以前に見たときよりもカラダ・・・とくにエサを獲るために川に突っ込む首から先が、
白くきれいになっているような気がした。
つがいで温泉にでも行ったのだろう。
白鳥が湯につかって歌うのはオックスの『スワンの涙』さ。
「白鳥の歌なんか聞えないよ」(by 庄司 薫)
仁科明子さーん!
▼チラシおもて
「松井えり菜」展は、本館全体をえり菜作品がジャックするような構成になっていて、
美術史上、確固たる評価を得ている名画の威光を、【変顔】と【ウーパールーパー】の
突然変異的でストレインジな「きもカワイ」さで、せせら笑いながら、
ザ・名画を侵食しているような錯覚にとらわれた。
そのへん、ゴーギャンやピカソ、マティスあたりに心持ちを聞いてみたくて、
彼らの絵の前で耳をすましてみたら、「ビュフェに聞け」と言われたが、
残念ながらビュフェの絵は展示されていなかった。
▼チラシうら
【えり菜展】の大きな見どころ、それは、
展示のために一部屋を与えられた名画中の名画、エル・グレコ『受胎告知』とのガチンコ対決。
『恍惚の時 タコ』』『あーーーーーん』(笑)など3点のドローイングが『受胎告知』と対峙している。
勝負はどう決しているか、それは観てのお楽しみだ。
そしてメインイベントは、左右が3メートルはありそうな巨大な紙製張り子のウーパー額縁の奥に、
100号の油絵を飾った大作『サンライズえり菜』の圧倒的な、なんちゃって存在感。
松井えり菜の作品は、破天荒でありながら、うぶ毛1本1本まで描き込まれている。
ディテールへの並々ならぬ「こだわり」が感じ取れるし、絵画として精緻である。
じっと凝視していると恍惚としてくる不思議な魅力を湛えた作品だ。
▼おみやげに買ったクリアファイル
『仁魚堂』と看板が付いた、ひな壇ウーパーも面白かった。
壇に飾られた『ウーパー備前焼』には声を出して笑ってしまい、
赤旗を読む眼鏡の紳士から「しぃー」とたしなめられてしまった。
僕は、松井えり菜、変顔とウーパールーパーはもういいと思う。
次は、モネの『睡蓮』をマネた『ウパの睡涎』(←今回展示の作品)みたいな
パロディ路線に期待したい。
セザンヌや藤田は戸惑い、ミロやウォーホルは羨む。
そんな「きもカワイイ」異彩を放つ若手の台頭に拍手である。
▼おみやげに買った絵はがき
おみやげにはウーパールーパーの「ぬいぐるみ」もあったが、
8000円以上の値が付いていて、これはボウリ(暴利)ングだと思った。
【松井えり菜展】は4月8日まで開催されているので、
倉敷に来たら、ぜひ。
◆
大原美術館本館に常設されている作品を観ていて、あることに気がついた。
眠っている絵と起きている絵があって、それは日によって変わるようなのだ。
きょう僕が「あ、起きてる」と強く感じたのは、
モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』
ジャコメッティ『ヴェニスの女Ⅰ』
アルトゥング『T1964-R23』だった。
▼これは『Composition G 1936-10, 1936』
by kzofigo | 2012-01-14 20:40 | アート姉ちゃん