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ミラクル・カージナルス

10月28日の金曜日、夕方、実家で寝ていたら、不意に「帰らなきゃ」っていう衝動に駆られ、
僕の急な帰宅に慌てふためくmotherと泰然自若としたfatherに別れを告げ、自宅に戻った。

パソコンを立ち上げ、メール関係などを片づけ、yahoo!テレビでBSの番組をチェックしたら、
なんとセントルイス・カージナルスが奇跡の大逆転劇を起こしたワールドシリーズ第6戦の
再放送をやってるではないか!

モニターをTVモードに切り替えると、ちょうど9回裏が始まるところ。何というタイミングのよさ!
実家ではBSが見られない僕を不憫に思って、NY州クーパーズタウンの野球殿堂に住む
ベースボールの神様がきっと導いてくれたんだな。


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米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)、カージナルス対レンジャーズの第6戦が27日(日本時間28日)、カージナルス本拠地のブッシュ・スタジアムで行われ、カージナルスが10-9で延長サヨナラ勝ちを収めた。第6戦は、歴史に永遠に刻まれるであろう壮絶な一戦となった。

試合は両チーム譲らず同点で迎えた7回、カージナルスが3点を奪われ勝ち越しを許した。しかし8回に1点を返すと、9回2死2ストライクから同点に追い付き試合は延長戦へ。10回に2点を奪われたが、直後の攻撃でまたも2死2ストライクから同点に追い付き、延長11回、フリースのソロ本塁打で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。


▼後半にチラッと映る黒いコートの男性はレンジャーズのノーラン・ライアン球団社長



まるでジェットコースターに乗っているようにスリリングだったこの大逆転劇が、
伝説的なゲームとして今後も語り継がれていくことは間違いない。

9年振りに3勝3敗のまま第7戦にもつれ込んだ激闘シリーズを制し、
カージナルスは2006年以来、ヤンキースの27度に次ぐ通算11度目の世界一の座に就いた。

ワールドシリーズMVPは、ナ・リーグ優勝決定シリーズでもMVPに輝いた
デビッド・フリース三塁手(28)が選ばれた。フリースはこのシリーズ全7試合に出場し、
第6戦でサヨナラ本塁打を放つなど、打率.348、7打点、3二塁打という大活躍を見せた。


    ▼ワールドシリーズ第6戦の延長11回裏にサヨナラ本塁打を放ったフリース
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さて、2009年のワールドシリーズでフリースと同じく、最も価値がある選手に選ばれた松井秀喜が、
「ワールドシリーズでの活躍を置き土産にチームを去った10人のヒーロー」に選出されている。

米国スポーツサイトReal Clear Sportsが、「ワールドシリーズのヒーローの移籍TOP10」
という記事を掲載。リストは以下の通り。


             ▼2009年のワールドシリーズMVPに選ばれた松井秀喜
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●キャットフィッシュ・ハンター 1974年 アスレチックス→ヤンキース
●ドン・グーレット 1976年 レッズ→ヤンキース
●レイ・ナイト 1986年 メッツ→オリオールズ
●ジャック・モリス 1991年 ツインズ→ブルージェイズ
●デイブ・ウィンフィールド 1992年 ブルージェイズ→ツインズ
●ジョン・ウェッテランド 1996年 ヤンキース→レンジャーズ
●デービッド・ウェルズ 1998年 ヤンキース→ブルージェイズ
●イヴァン・ロドリゲス 2003年 マーリンズ→タイガース
●ペドロ・マルティネス 2004年 レッドソックス→メッツ
松井秀喜 2009年 ヤンキース→エンジェルス

そうそうたるプレイヤーのなかに松井が名を連ねたことになる。


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松井が所属するオークランド・アスレチックスをめぐり、
ビジネスという切り口で描いた異色の野球映画が封切られるぞ。





【あらすじ】ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、プロ野球選手から球団のフロントに転身し若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。しかし、アスレチックスの成績は低迷し、貧乏球団のため優秀で高い選手は雇えないという最悪の状態に。そんな時、データ分析が得意なピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)に出会い、「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」を追求したマネーボール理論を作り上げる。野球界の伝統を重んじる古株のスカウトマンや、選手、アート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を買いながらも、揺るぎない信念のもと独自のマネジメントを強行していくビリー。すると、徐々にその成果が出始め、チームに勝利がもたらされていく…。


2001年にメジャーデビューしたイチローが同じア・リーグ西地区で
最初の5年間くらい対戦していた手ごわかったアスレチックスの実話だ。

映画『マネーボール』、岡山では次の映画館で11月11日(金)からロードショー。

◆岡山メルパ ☎086-221-0122
◆TOHOシネマズ岡南 ☎086-261-9051
◆MOVIX倉敷 ☎086-430-3600


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カージナルスを今季のワールドシリーズ優勝に導いたトニー・ラルーサ監督(67)が、
31日に監督引退を表明した。今年8月には引退の可能性を球団関係者に伝えていたそうだ。

ラルーサ氏は、ホワイトソックスやアスレチックス、カージナルスで33年間、監督を務め、
MLB歴代3位の通算2728勝(2365敗)を記録。ワールドシリーズのタイトルは、
1989年にアスレチックスで1回、カージナルスで2006年と今年の2回獲得しており、
両リーグで優勝した史上2人目の監督でもある。


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    ▲カージナルスの知将トニー・ラルーサ監督と2006年優勝に貢献した田口壮選手

by kzofigo | 2011-10-29 02:19 | 私をメジャーに連れてって