若者たちの黄昏

行きつけの古着屋で始まった、夏物5点以上買上で50％OFFセールに行って来た。
昨日、ちょうどオセラ最新号の仕事が終わったので、自分へのほうびっちゅうわけだ。

アロハや短パン、タンクトップなど10着買って2900円。
あのね、古着を買うと、ちゃんと同じ数だけ違う古着屋に売って、
せっかくの断捨離が無意味にならないようにしてるんだよ。




古着屋で男子若者2人が話をしていた。
同じ古着屋か洋服屋で店員やってた先輩・後輩みたいな感じ。

2人とも「金がない＆仕事がない」で共通しているみたい。
若いほうの子は免許は取れたけど金がないんでバイクも買えない。チャリで移動。
きょうは市内の古着屋を何軒も掘り出し物めあてに回ってきたという。チャリで。

若い子が先輩に「他にバイトとかしてるんすか？」って聞いた。
先輩は「いや。これだけ。じゃって楽じゃけー」と。

つまり、2人は、ネット・オークションの収入で生活してるんだ。
いくらで売るのか知らないが、セールで500円以下で仕入れた商品をネットで売る。
その差益が収入。先輩は「この前、4000円で買うて2万円で売れた」と言ってた。

諸経費を差し引いても1万5000円の利益はあるだろう。
そういうのを月に10着扱えば15万で十分に1か月暮らせる収入になる。

にゃるほどねー




セールになると、2人と同じ目をした若者が手当たり次第に、
しかし着実に商品をチェックする姿が見受けられる。

ネット・オークション生活者かあ。

そういう若者はいっぱいいるんだろうな。
きょう会った2人は「服」だが、クルマやバイク、パソコンとかなら上がりはもっと大きいだろう。

まあ、OTはオールジャンルでネット・オークション代行をやってたんだもんな。

昔、証券会社のディーラーを取材したとき、年収は3000万円だけど、家に帰れなくて、
妻とは年に2回しか寝てないと聞き、軽いカルチャー？ショックを受けたことがある。

20代の若者たちがディーラーと同じようにパソコン画面上の金額に注視する生活って、
なんか貧しくない？

人が着る服で買い物カゴ山盛りにして空しくない？　空しくないか。

渋滞で前を往くトラックの荷台に積まれたブツを見て俺は歌ったさ。

僕の名前はユンボ～♪♪




俺は言いたいね、自分を棚に上げまくって。

若者よ、
実業に走らんかい!!