乳の日は…ない、と
イオン倉敷の喜久屋書店で父の日の贈りモノを買って来た。
喜久屋書店はコミック売場の一部が改修中で、
一般書売場もレイアウトがガラッと変わっていて往生恋太。
贈りモノの前の前に「KAWADE夢ムック[佐野洋子]追悼総特集」を買った。
オセラのブックレビューの候補に毎回、佐野洋子の作品を仕込むのであるが、
なぜか『神も仏もありませぬ』も『シズコさん』も『クク氏の結婚、キキ夫人の幸福』も
『そうはいかない』も【決定!!】の2冊に入ったことがないのである。
次の号では凝りもせず『死ぬ気まんまん』(単行本-2011/6/18発売)を仕込んでおこう。
▼これで1200円はぼっけーやしーぞ、さのヨイヨイ~♪♪
[佐野洋子]追悼号は、巻頭カラーの【アルバム】や【仕事場】のフォトから「エッセイ」や
「ショート・ショート」や「物語エッセイ」とか【単行本未収録コレクション】、【画・佐野洋子】の数々、
伊藤比呂美の追悼文をはじめ沢野ひとし、角田光代、川上弘美、山﨑努、おすぎ、西原理恵子、
関川夏央らによる寄稿。
はたまた、谷川俊太郎(元夫)×広瀬弦(一人息子の絵本作家)の特別対談、
佐野洋子×筑紫哲也/ 〃 ×岸田今日子/ 〃 ×山田詠美の未収録対談、
佐野洋子×鶴見俊輔×森毅の未収録鼎談…などなどまで、中身ギッシリ。
こりゃあ、読まずに寝られまへんなあ。
贈りモノの前に「ダ・ヴィンチ7月号」も買った。
「注目の新刊情報」でオセラ次号で紹介する本の当たりをつけるのだ。
▼玉山鉄二が手にしている文庫は東野圭吾の『手紙』
映画『手紙』で玉山は、体重を10キロ落とし、坊主にし(これは当然だろう)、
座る位置、まばたきひとつにまで心を砕いて受刑囚を演じ切ったそうだ。
僕は『NANA』の玉山がめっちゃカッコイイと思ったが、あの映画でも8キロ落としている。
玉山鉄二はデ・ニーロ・アプローチの人みたいだ。
『ダ・ヴィンチ』で一番お気に入りの、見開きだった、しりあがり寿の「オーイ・メメントモリ」が、
ちょっと目を離したスキに、こんなことになっているるる。ショッキング!!!

アラーキーの「裸の顔」は荒川良々だ。よしよし。最近、映画で見ないなあ。
顔のパーツ1コ1コはチャーミングだが、揃うと怖いある。「ふせえり」との姉弟役を見てみたい。

「ふせえり」といえば民放BSで何かのリポーターをやっていたのを見た。
三木聡作品の彼女からは想像できないほど、キレイな声、キレイなしゃべりをしていて、度肝を抜かれた。
そうして、ついに父の日の贈りモノを買った。
▼ラッピングは6種類のなかからコレを選んだ
オヤジは山陽新聞と週刊文春と町内の回覧板を読むが、単行本は読まない。
でもこの本はきっと読んでくれるだろう。中身はナイショ、内緒、ないしょの話は、あのねのね。
◆
そいでもって、MOVIX倉敷で『アジャストメント』を観て来た。
雨の日は帽子をかぶってどこでもドア。
映画『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』『ペイ・チェック 消された記憶』などの原作者であるフィリップ・K・ディックの短編小説『調整班』をマット・デイモン(40歳)、エミリー・ブラント(英国人/28歳)の共演、『ボーン・アルティメイタム』の脚本家ジョージ・ノルフィが初監督で映画化したSF恋愛サスペンス。
スラム街で育った青年政治家デヴィッド(マット・デイモン)は、庶民派上院議員候補として支持と人気を集めるが、スキャンダルをスクープされ落選。その敗北宣言の準備中にエリース(エミリー・ブラント)という女性と偶然出会い、お互いに強く惹かれあう。彼女と出会ったことから予定とは違うスピーチを行ない、それが功を奏す。デヴィッドはエリースのことを心の底から「運命の女性」だと確信するが、その前に「アジャストメント・ビューロー=運命調整局」のエージェントを名乗る面々が現われる…。

定められた運命にズレが生じたとき、ズレを修復しようとする「調整局」はデヴィッドとエリースの仲を引き離そうとする。2人が一緒にいると、運命で定められた将来の成功が潰えてしまうからだ。バレリーナであるエリースの夢を尊重したデヴィッドは、一度は身を引くが、数年後、彼女が結婚することを知ると、それを阻止しようとジェイソン・ボーンに変身する(妄想)。
デヴィッドこそが「運命の人」であることを再認識したエリースを連れて、「運命調整局」と闘うことを決意するデヴィッド。自分のミスから引き起こされた事態に責任を感じるエージェント、ハリー(アンソニー・マッキー)の助けを借りながら、エリースと手を携えて調整局の追っ手から逃走するシーンにワクワクした。「運命調整局」のモニターを掻い潜るためのアイテムは「水と帽子とドア」。

人類の歴史はどうやら「運命調整局」の手の中にあるらしい。彼らの正体は一体、何者なんだろう。それはフィリップ・K・ディックのみぞ知るである。「運命調整局」の大物トンプソン役でテレンス・スタンプ(英国人/71歳)が出演している。彼をドラッグ・クイーンとかエイリアンとか謎の執事じゃなくてきちんとスーツを着たマトモな姿で見たのは久しぶりのような気がする。アンソニー・マッキー(31歳)は『8 Mile』のエミネムの敵役でデビューしている。
エミリー・ブラントの魅力が、男子トイレの個室から出てくる初登場シーンをピークに右肩下がりになるのが残念だし、『インセプション』に比べれば仕掛けが極めて単純で、『ジェイソン・ボーン』シリーズほどの深みには欠ける小品だけど、デヴィッドの岩をも砕く鉄の意志がもたらす、後味がよく、粋な結末には、拍手である。

『ボーン』シリーズと配給が同じユニバーサル・ピクチャーズなので、たとえばだが、米国大統領に登り詰めたデヴィッドのもとでジェイソン・ボーンが孤軍奮闘する『ボーン・アジャストメント』もアリだと思った。
★★★☆☆
喜久屋書店はコミック売場の一部が改修中で、
一般書売場もレイアウトがガラッと変わっていて往生恋太。
贈りモノの前の前に「KAWADE夢ムック[佐野洋子]追悼総特集」を買った。
オセラのブックレビューの候補に毎回、佐野洋子の作品を仕込むのであるが、
なぜか『神も仏もありませぬ』も『シズコさん』も『クク氏の結婚、キキ夫人の幸福』も
『そうはいかない』も【決定!!】の2冊に入ったことがないのである。
次の号では凝りもせず『死ぬ気まんまん』(単行本-2011/6/18発売)を仕込んでおこう。
▼これで1200円はぼっけーやしーぞ、さのヨイヨイ~♪♪

[佐野洋子]追悼号は、巻頭カラーの【アルバム】や【仕事場】のフォトから「エッセイ」や
「ショート・ショート」や「物語エッセイ」とか【単行本未収録コレクション】、【画・佐野洋子】の数々、
伊藤比呂美の追悼文をはじめ沢野ひとし、角田光代、川上弘美、山﨑努、おすぎ、西原理恵子、
関川夏央らによる寄稿。
はたまた、谷川俊太郎(元夫)×広瀬弦(一人息子の絵本作家)の特別対談、
佐野洋子×筑紫哲也/ 〃 ×岸田今日子/ 〃 ×山田詠美の未収録対談、
佐野洋子×鶴見俊輔×森毅の未収録鼎談…などなどまで、中身ギッシリ。
こりゃあ、読まずに寝られまへんなあ。
贈りモノの前に「ダ・ヴィンチ7月号」も買った。
「注目の新刊情報」でオセラ次号で紹介する本の当たりをつけるのだ。
▼玉山鉄二が手にしている文庫は東野圭吾の『手紙』

映画『手紙』で玉山は、体重を10キロ落とし、坊主にし(これは当然だろう)、
座る位置、まばたきひとつにまで心を砕いて受刑囚を演じ切ったそうだ。
僕は『NANA』の玉山がめっちゃカッコイイと思ったが、あの映画でも8キロ落としている。
玉山鉄二はデ・ニーロ・アプローチの人みたいだ。
『ダ・ヴィンチ』で一番お気に入りの、見開きだった、しりあがり寿の「オーイ・メメントモリ」が、
ちょっと目を離したスキに、こんなことになっているるる。ショッキング!!!

アラーキーの「裸の顔」は荒川良々だ。よしよし。最近、映画で見ないなあ。
顔のパーツ1コ1コはチャーミングだが、揃うと怖いある。「ふせえり」との姉弟役を見てみたい。

「ふせえり」といえば民放BSで何かのリポーターをやっていたのを見た。
三木聡作品の彼女からは想像できないほど、キレイな声、キレイなしゃべりをしていて、度肝を抜かれた。
そうして、ついに父の日の贈りモノを買った。
▼ラッピングは6種類のなかからコレを選んだ

オヤジは山陽新聞と週刊文春と町内の回覧板を読むが、単行本は読まない。
でもこの本はきっと読んでくれるだろう。中身はナイショ、内緒、ないしょの話は、あのねのね。
◆
そいでもって、MOVIX倉敷で『アジャストメント』を観て来た。
雨の日は帽子をかぶってどこでもドア。
映画『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』『ペイ・チェック 消された記憶』などの原作者であるフィリップ・K・ディックの短編小説『調整班』をマット・デイモン(40歳)、エミリー・ブラント(英国人/28歳)の共演、『ボーン・アルティメイタム』の脚本家ジョージ・ノルフィが初監督で映画化したSF恋愛サスペンス。
スラム街で育った青年政治家デヴィッド(マット・デイモン)は、庶民派上院議員候補として支持と人気を集めるが、スキャンダルをスクープされ落選。その敗北宣言の準備中にエリース(エミリー・ブラント)という女性と偶然出会い、お互いに強く惹かれあう。彼女と出会ったことから予定とは違うスピーチを行ない、それが功を奏す。デヴィッドはエリースのことを心の底から「運命の女性」だと確信するが、その前に「アジャストメント・ビューロー=運命調整局」のエージェントを名乗る面々が現われる…。

定められた運命にズレが生じたとき、ズレを修復しようとする「調整局」はデヴィッドとエリースの仲を引き離そうとする。2人が一緒にいると、運命で定められた将来の成功が潰えてしまうからだ。バレリーナであるエリースの夢を尊重したデヴィッドは、一度は身を引くが、数年後、彼女が結婚することを知ると、それを阻止しようとジェイソン・ボーンに変身する(妄想)。
デヴィッドこそが「運命の人」であることを再認識したエリースを連れて、「運命調整局」と闘うことを決意するデヴィッド。自分のミスから引き起こされた事態に責任を感じるエージェント、ハリー(アンソニー・マッキー)の助けを借りながら、エリースと手を携えて調整局の追っ手から逃走するシーンにワクワクした。「運命調整局」のモニターを掻い潜るためのアイテムは「水と帽子とドア」。

人類の歴史はどうやら「運命調整局」の手の中にあるらしい。彼らの正体は一体、何者なんだろう。それはフィリップ・K・ディックのみぞ知るである。「運命調整局」の大物トンプソン役でテレンス・スタンプ(英国人/71歳)が出演している。彼をドラッグ・クイーンとかエイリアンとか謎の執事じゃなくてきちんとスーツを着たマトモな姿で見たのは久しぶりのような気がする。アンソニー・マッキー(31歳)は『8 Mile』のエミネムの敵役でデビューしている。
エミリー・ブラントの魅力が、男子トイレの個室から出てくる初登場シーンをピークに右肩下がりになるのが残念だし、『インセプション』に比べれば仕掛けが極めて単純で、『ジェイソン・ボーン』シリーズほどの深みには欠ける小品だけど、デヴィッドの岩をも砕く鉄の意志がもたらす、後味がよく、粋な結末には、拍手である。

『ボーン』シリーズと配給が同じユニバーサル・ピクチャーズなので、たとえばだが、米国大統領に登り詰めたデヴィッドのもとでジェイソン・ボーンが孤軍奮闘する『ボーン・アジャストメント』もアリだと思った。
★★★☆☆
by kzofigo | 2011-06-15 22:22 | ガッツ・エンタテインメント























