Wong Wing Tsan in Kurashiki
オセラ51号(4/25発売)CONCERTページで紹介した
「ウォン・ウィンツアン ピアノコンサート in 倉敷」を聴きに
倉敷市芸文館アイシアターへ行って来た。

「ベンジーは映画館やコンサート会場とか、苦手なはずの劇場にやたら出かけてるじゃん。
うつやパニック障害は人にかまってもらいたいから大げさに言ってるだけじゃないのか」って?
gでもない、kgでもない、tでもない!!
今日なんかも、ひとりでコンサートに行くのって、すっごい久しぶりで、前の日からプレッシャー。
当日もドキドキで、精神安定剤と動悸を治める薬を前もって飲んで、だもん。
ひとりで劇場にお出かけするのは、いまだリハビリの一環なのだ。

さて、「瞑想のピアニスト」「魂で奏でるアーティスト」と称されるウォン・ウィンツアン氏、
ルネスホールを含め岡山市では3度の公演実績があるけれど、倉敷市では初のコンサート。
倉敷市芸文館のホール(キャパ885)は何回か来たことがあるけれど、
アイシアター(キャパ200)は初めて。思ったより広く、高く、しっかりした造り。
生音で聴くピアノリサイタルにはぴったりだと思ったさ。
▼資料画像
当日はステージがもっと前に出て半円形にピアノを取り囲む
ように座席が配置されていた
200席はベジタリアンのウォン氏に合わせてか、(死語?⇒)「ロハス」なオトナたちでほぼ満席。
マナーのよい落ち着いた観客が静かにグランドピアノ1台のステージを見つめる草食系ライヴ。
実家のお向かいのFさんご夫婦とばったり。いつも、いつのときでも、おしどり夫婦でうらやましい。
私見だけれども、ウォンさんはニューエイジ・オリエンテッド(癒し系的)なプレイヤーとしてだけでなく、
コンポーザーとしての能力も相当なものだと思う。ピアノテラピーというべき浄化作用を持つメロディが
提示されるパートは実に美しい。
即興に入り、右手が転がりだすと、上原ひろみの超絶早弾きとはまた違った魅力を放ち、
森羅万象がウォンさんの心・技・体を媒体としてピアノと共鳴する、ナチュラルな音の連なりが
心をほぐしてくれる。
奥深い山懐を流れる清流のせせらぎ、翼をはためかせたあと羽根を広げて風に乗る鳥の飛翔、
風に身をまかせ草木がそよぐ遠いざわめき、廃屋の軒先から落ちる雨粒の気まぐれな旋律…。
絵が鮮明にイメージされる演奏だ。映像作品やモダンバレエなどとのコラボを聴いてみたい。
ウォンさんは声がよくて、ゆったりとしたダジャレ交じりの楽しいMCを聞いていると顔がほころぶ。
▼セットリスト
やっぱり『にっぽん紀行』のテーマ「旅のはじめに」のクオリティの高さは群を抜いている。
インプロヴィゼーションに最も期待していたけれど、客に同期したのか、おとなしめで残念。
しかし! アンコールが最高だった。ブルースだよ、ブルース。
ここはリズムに乗って、少なくても手拍子だろうと思うが、客からハンドクラップなし。
本当は立ち上がって体を揺らしながら手拍子を打ってゴスペルクワイヤみたいに声を張り上げたく
なったけど、思い切り浮きそうなムードに負けて自重してしまった。ヒンシュクを買ってもいいから、
乗って、歌って、踊ればよかった!
次は肉食系の仲間を引き連れての参戦にしよう。そうしよう。
▼ウォン・ウィンツアン、ホームページ
CD購入などはこちらから
http://www.satowa-music.com/
「ウォン・ウィンツアン ピアノコンサート in 倉敷」を聴きに
倉敷市芸文館アイシアターへ行って来た。

「ベンジーは映画館やコンサート会場とか、苦手なはずの劇場にやたら出かけてるじゃん。
うつやパニック障害は人にかまってもらいたいから大げさに言ってるだけじゃないのか」って?
gでもない、kgでもない、tでもない!!
今日なんかも、ひとりでコンサートに行くのって、すっごい久しぶりで、前の日からプレッシャー。
当日もドキドキで、精神安定剤と動悸を治める薬を前もって飲んで、だもん。
ひとりで劇場にお出かけするのは、いまだリハビリの一環なのだ。

さて、「瞑想のピアニスト」「魂で奏でるアーティスト」と称されるウォン・ウィンツアン氏、
ルネスホールを含め岡山市では3度の公演実績があるけれど、倉敷市では初のコンサート。
ピアニストで即興演奏家、作曲家のウォンさんは、1949年神戸生まれ。香港がルーツのクォーター。19歳でキャリアをスタートし、ジャズや前衛音楽、フュージョン、ソウルなどの演奏を経た後、1988年、瞑想体験を通じて自らの音楽の在り方に目覚め、ピアノのソロ活動を開始した。最近では、アルバム『光の華』のリリースや、意識を超越した感覚で奏でる即興ライヴなど、表現力をさらにパワーアップ。NHK『こころの時代』や『にっぽん紀行』のテーマ曲でも知られる美しい旋律にも、より磨きがかかっている。
倉敷市芸文館のホール(キャパ885)は何回か来たことがあるけれど、
アイシアター(キャパ200)は初めて。思ったより広く、高く、しっかりした造り。
生音で聴くピアノリサイタルにはぴったりだと思ったさ。
▼資料画像

ように座席が配置されていた
200席はベジタリアンのウォン氏に合わせてか、(死語?⇒)「ロハス」なオトナたちでほぼ満席。
マナーのよい落ち着いた観客が静かにグランドピアノ1台のステージを見つめる草食系ライヴ。
実家のお向かいのFさんご夫婦とばったり。いつも、いつのときでも、おしどり夫婦でうらやましい。
私見だけれども、ウォンさんはニューエイジ・オリエンテッド(癒し系的)なプレイヤーとしてだけでなく、
コンポーザーとしての能力も相当なものだと思う。ピアノテラピーというべき浄化作用を持つメロディが
提示されるパートは実に美しい。
即興に入り、右手が転がりだすと、上原ひろみの超絶早弾きとはまた違った魅力を放ち、
森羅万象がウォンさんの心・技・体を媒体としてピアノと共鳴する、ナチュラルな音の連なりが
心をほぐしてくれる。
奥深い山懐を流れる清流のせせらぎ、翼をはためかせたあと羽根を広げて風に乗る鳥の飛翔、
風に身をまかせ草木がそよぐ遠いざわめき、廃屋の軒先から落ちる雨粒の気まぐれな旋律…。
絵が鮮明にイメージされる演奏だ。映像作品やモダンバレエなどとのコラボを聴いてみたい。
ウォンさんは声がよくて、ゆったりとしたダジャレ交じりの楽しいMCを聞いていると顔がほころぶ。
▼セットリスト

やっぱり『にっぽん紀行』のテーマ「旅のはじめに」のクオリティの高さは群を抜いている。
インプロヴィゼーションに最も期待していたけれど、客に同期したのか、おとなしめで残念。
しかし! アンコールが最高だった。ブルースだよ、ブルース。
ここはリズムに乗って、少なくても手拍子だろうと思うが、客からハンドクラップなし。
本当は立ち上がって体を揺らしながら手拍子を打ってゴスペルクワイヤみたいに声を張り上げたく
なったけど、思い切り浮きそうなムードに負けて自重してしまった。ヒンシュクを買ってもいいから、
乗って、歌って、踊ればよかった!
次は肉食系の仲間を引き連れての参戦にしよう。そうしよう。
▼ウォン・ウィンツアン、ホームページ
CD購入などはこちらから
http://www.satowa-music.com/
by kzofigo | 2011-06-05 23:06 | ミュージック・ブック























