大正三美女に思いを馳せる 5/3
GW恒例、「近場観光」第2弾。
昨年、矢掛町「吉備真備公園」と間違えて行ってしまった「まきび公園」に続き、
今年は、若き日の聖僧・良寛が22歳から約18年間修行した禅寺として知られている
倉敷市玉島柏島の「曹洞宗・円通寺」へGCとN、僕の3人で行って来た。
▼威厳を感じさせる「青銅製地蔵菩薩像」は1758年製作。
1958年生まれの僕らよりジャスト200年先達だ。
円通寺は、奈良時代(8世紀)に僧・行基が創建したと伝えられる古刹。
中世の戦乱で焼失し、荒れ果てていた寺を、江戸時代中期、
高梁・定林寺の良高禅師によって復興され、「円通寺」と改められた。
さすが岡山を代表する名勝だけあって、寺で働く人たちは、観光客の扱いが手慣れている。
良寛像の前で記念撮影をしていたら、「撮って進ぜよう」とおじさんが声をかけてくれた。
▼ダブル中日ドラゴンズファン N&GC
Nと僕とを撮るとき、おじさんから「良寛様と比すればメタボは歴然」と厳しい冗談をいただいた。
▼ダブルメタボリスト N&me
十二支とつがいになった、ずらりと並ぶ御地蔵さんが、とってもかわいかった。
▼十二支 御地蔵
僕らの干支「戌」と御地蔵さん。ワンちゃんに体を預け、気持ちよさそうだ。
▼「戌」御地蔵
これをそのまま持ち帰るのは重いので、小振りのレプリカがあればいいなあと思った。
馬は何を入れ込んでいるのだろう。顔が怒ってる。御地蔵さんがなだめてるぞ。
▼「馬」御地蔵
この寺の観音様は人間の煩悩を幅広くカバーしていて「水子供養」もあった。
▼慈母観世音菩薩
▼水子地蔵に交じってQPちゃんが。石川進氏の水子だろうか
円通寺は高台に鎮座ましましている。頂上付近にある休憩所からは晴れて空気が澄んでいれば
四国まで見通せるのだが、ここ数日、黄砂がひどい。すこぶる視界が悪くて残念だった。
しかし、休憩所係の美人のONOさんが入れてくれたコーヒーはおいしく、
お寺の案内係のODAさんのお話は非常に興味深かった。
昭和2年生まれ、数えで85歳のODAさんは、
白髪ながら御髪は豊かで、体はシャキッとし、話し振りも立て板に水。
元・畳職人、東京での暮らしが長く、口調は江戸っ子。
昭和11年、二・二六事件が起きた朝の雪をいまでも覚えているという。
現在の「国難」を治める政治家としてNが挙げた、総理大臣としてよりも
大蔵大臣としての評価の方が高い、高橋是清についての話題は面白かった。
▼高橋是清(1854年9月19日~
1936年2月26日)。第20代内閣総理大臣
それ以上に、京都西本願寺大谷光尊の二女として生まれ男爵・九条良致と結婚した才色兼備の歌人
「九条武子」、法律学者・江木衷と結婚し社交界で名を知られた新橋芸者の「江木欣々」と並び、
【大正三美人】と称されたひとり、「柳原白蓮」(やなぎわら・びゃくれん)の逸話には唸った。
北小路資武と結婚したがほどなく、離婚。九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門と再婚したが、
宮崎龍介との恋愛で話題をふりまく。大正12年、宮崎と結婚し、情熱的歌人として知られた
その生涯を、ODAさんの達者な喋りで聞く話は、実にドラマチックだった。
円通寺を訪ねたら展望台で休憩し、ODAさんと会って話をすることをおすすめする。
◆
円通寺から新倉敷駅に向かって行った国道2号線沿いのマルナカを中心としたショピングモール。
その隣にある、旬菜創作バイキング「露菴(ろあん)新倉敷店」でお昼を食べた。
この日は、ひとり1580円・90分で、食べ放題&飲み放題。普段は時間無制限のようだ。
GW真っただ中の昼下がりだけど、案外、空いてた。くらしき作陽大学の学生とみられる
若者たち20人ぐらいが合コンをやっていて、見ていて、ほほ笑ましかった。
▼露菴 新倉敷店 (岡山店は清輝橋の元ロイホ)
お手頃価格のバイキング料理ながら、野菜料理を中心に惣菜やスープ、ドリンク、スイーツも幅広く
そろっているうえに、次々と作りたての料理が補充されるので、できたてを食べられるのがうれしい。
グループ向けの個室もあって、他の客に気兼ねすることなく談笑できそう。
▼肉が少なめ野菜料理やサラダ多めでヘルシー
ご飯も、白米はもちろん、十二雑穀米なども並び、種類が豊富。パスタ類にも野菜がたっぷりで
食べ応えがある。天ぷらなども揚げたてを食べると、とっても美味。
自分でコップに盛れて量が調節できる3種類のソフトクリームはおすすめ。
▼お茶などドリンクメニューが盛りだくさん
つい料理をいろいろ味わってしまい、店を出るときにはお腹がパンパンに。うわばみNでさえ、
2時間ぐらいたっても、まだ「腹がいっぱいじゃー」と言っていたほど。
▼マイ料理 1膳目
食器も工夫されている。9分割のこのお皿は料理が混ざることがなく便利。
おかずのおかわりをしてしまった。料理のあとはエスプレッソとソフトクリームで喫茶タイムを満喫。
パンの種類を増やしてくれれば、もう言うことなし。
あと、バイキングだけど、ビッケはいなかった。
◆
▼BS-TBSで再放送の「江戸を斬るⅡ」より お雪(雪姫)役・松坂慶子(23~24歳当時)
大正三美女のひとり、柳原白蓮も、こんな美人だったんだろうか。
◆
▼ODAさんのイメージ(妄想)
ODAさんは、歳を取るほどに、生への執着が強くなるという。
朝、目覚めると、「ああ、今日も生きている」と安心するそうだ。
犬や猫には、生きるの死ぬのという意識がなくてうらやましい。
生にこだわり死を恐れるのは人間だけだとODAさんは言っていた。
それは、85歳にして、肉体も精神も、まだまだ現役だからじゃないかな。
あんなふうに歳を取りたいと思わせるカクシャクとした雄弁ぶりだった。
昨年、矢掛町「吉備真備公園」と間違えて行ってしまった「まきび公園」に続き、
今年は、若き日の聖僧・良寛が22歳から約18年間修行した禅寺として知られている
倉敷市玉島柏島の「曹洞宗・円通寺」へGCとN、僕の3人で行って来た。
▼威厳を感じさせる「青銅製地蔵菩薩像」は1758年製作。
1958年生まれの僕らよりジャスト200年先達だ。

円通寺は、奈良時代(8世紀)に僧・行基が創建したと伝えられる古刹。
中世の戦乱で焼失し、荒れ果てていた寺を、江戸時代中期、
高梁・定林寺の良高禅師によって復興され、「円通寺」と改められた。
さすが岡山を代表する名勝だけあって、寺で働く人たちは、観光客の扱いが手慣れている。
良寛像の前で記念撮影をしていたら、「撮って進ぜよう」とおじさんが声をかけてくれた。
▼ダブル中日ドラゴンズファン N&GC

Nと僕とを撮るとき、おじさんから「良寛様と比すればメタボは歴然」と厳しい冗談をいただいた。
▼ダブルメタボリスト N&me

十二支とつがいになった、ずらりと並ぶ御地蔵さんが、とってもかわいかった。
▼十二支 御地蔵

僕らの干支「戌」と御地蔵さん。ワンちゃんに体を預け、気持ちよさそうだ。
▼「戌」御地蔵

これをそのまま持ち帰るのは重いので、小振りのレプリカがあればいいなあと思った。
馬は何を入れ込んでいるのだろう。顔が怒ってる。御地蔵さんがなだめてるぞ。
▼「馬」御地蔵

この寺の観音様は人間の煩悩を幅広くカバーしていて「水子供養」もあった。
▼慈母観世音菩薩

▼水子地蔵に交じってQPちゃんが。石川進氏の水子だろうか

円通寺は高台に鎮座ましましている。頂上付近にある休憩所からは晴れて空気が澄んでいれば
四国まで見通せるのだが、ここ数日、黄砂がひどい。すこぶる視界が悪くて残念だった。
しかし、休憩所係の美人のONOさんが入れてくれたコーヒーはおいしく、
お寺の案内係のODAさんのお話は非常に興味深かった。
昭和2年生まれ、数えで85歳のODAさんは、
白髪ながら御髪は豊かで、体はシャキッとし、話し振りも立て板に水。
元・畳職人、東京での暮らしが長く、口調は江戸っ子。
昭和11年、二・二六事件が起きた朝の雪をいまでも覚えているという。
現在の「国難」を治める政治家としてNが挙げた、総理大臣としてよりも
大蔵大臣としての評価の方が高い、高橋是清についての話題は面白かった。
▼高橋是清(1854年9月19日~
1936年2月26日)。第20代内閣総理大臣

それ以上に、京都西本願寺大谷光尊の二女として生まれ男爵・九条良致と結婚した才色兼備の歌人
「九条武子」、法律学者・江木衷と結婚し社交界で名を知られた新橋芸者の「江木欣々」と並び、
【大正三美人】と称されたひとり、「柳原白蓮」(やなぎわら・びゃくれん)の逸話には唸った。
北小路資武と結婚したがほどなく、離婚。九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門と再婚したが、
宮崎龍介との恋愛で話題をふりまく。大正12年、宮崎と結婚し、情熱的歌人として知られた
その生涯を、ODAさんの達者な喋りで聞く話は、実にドラマチックだった。
円通寺を訪ねたら展望台で休憩し、ODAさんと会って話をすることをおすすめする。
◆
円通寺から新倉敷駅に向かって行った国道2号線沿いのマルナカを中心としたショピングモール。
その隣にある、旬菜創作バイキング「露菴(ろあん)新倉敷店」でお昼を食べた。
この日は、ひとり1580円・90分で、食べ放題&飲み放題。普段は時間無制限のようだ。
GW真っただ中の昼下がりだけど、案外、空いてた。くらしき作陽大学の学生とみられる
若者たち20人ぐらいが合コンをやっていて、見ていて、ほほ笑ましかった。
▼露菴 新倉敷店 (岡山店は清輝橋の元ロイホ)

お手頃価格のバイキング料理ながら、野菜料理を中心に惣菜やスープ、ドリンク、スイーツも幅広く
そろっているうえに、次々と作りたての料理が補充されるので、できたてを食べられるのがうれしい。
グループ向けの個室もあって、他の客に気兼ねすることなく談笑できそう。
▼肉が少なめ野菜料理やサラダ多めでヘルシー

ご飯も、白米はもちろん、十二雑穀米なども並び、種類が豊富。パスタ類にも野菜がたっぷりで
食べ応えがある。天ぷらなども揚げたてを食べると、とっても美味。
自分でコップに盛れて量が調節できる3種類のソフトクリームはおすすめ。
▼お茶などドリンクメニューが盛りだくさん

つい料理をいろいろ味わってしまい、店を出るときにはお腹がパンパンに。うわばみNでさえ、
2時間ぐらいたっても、まだ「腹がいっぱいじゃー」と言っていたほど。
▼マイ料理 1膳目

食器も工夫されている。9分割のこのお皿は料理が混ざることがなく便利。
おかずのおかわりをしてしまった。料理のあとはエスプレッソとソフトクリームで喫茶タイムを満喫。
パンの種類を増やしてくれれば、もう言うことなし。
あと、バイキングだけど、ビッケはいなかった。
◆
▼BS-TBSで再放送の「江戸を斬るⅡ」より お雪(雪姫)役・松坂慶子(23~24歳当時)

大正三美女のひとり、柳原白蓮も、こんな美人だったんだろうか。
◆
▼ODAさんのイメージ(妄想)

ODAさんは、歳を取るほどに、生への執着が強くなるという。
朝、目覚めると、「ああ、今日も生きている」と安心するそうだ。
犬や猫には、生きるの死ぬのという意識がなくてうらやましい。
生にこだわり死を恐れるのは人間だけだとODAさんは言っていた。
それは、85歳にして、肉体も精神も、まだまだ現役だからじゃないかな。
あんなふうに歳を取りたいと思わせるカクシャクとした雄弁ぶりだった。
by kzofigo | 2011-05-03 20:43 | トラベリング・ボーイ























