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暴れない捕食者たち     

【ムービービーム】

プレデターズ


こういうモンスターものってさ、レビューを読むと、観るときの新鮮味と驚きが
そがれちゃうんで(←なら書くなっつーの!)、映画のバックグラウンドを紹介するのに
とどめておこうかね。

しかし、たじろぐよね、シュワちゃん版 『プレデター』 が公開されたのは、1987年。
俺、29歳のとき。23年も前じゃん! のちに 『ダイ・ハード』 シリーズなどを手がけることになる
ジョン・マクティアナンが監督したこの作品はモンスター映画として出色の出来だと思ってる。

終盤、シュワちゃんとプレデターが一騎打ちになって、知恵と武器がぶつかり合うそのバトルには
手に汗握ったよなあ。

※プレデター=捕食者(ほかの動物をえさとして捕食する動物)←人間もそうじゃないのか?


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さて、『プレデターズ』。登場人物が出そろい、うっそうとした湿っぽいジャングルのなかで、
物語が動き出したら、「あれ? 第1作と設定が同じじゃん」と思いましたですとも。

20世紀フォックスによると、『プレデター2』 『AVP』 (『AVP2』)とはまったくの別物で、
新生プレデターの物語、第1作の正統な「続編」であり「リメイク」であり
「リ・イマジネーション」(オリジナルの設定を借りて新しい物語を再構築したもの)なんだって。

※( )は観てない作品

製作・脚本が 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』 『シン・シティ』 (『デスペラード』
『プラネット・テラー in グラインドハウス』)のロバート・ロドリゲス。

監督は、『モーテル』 (『アーマード 武装地帯』)のハンガリー系米国人、ニムロッド・アーンテル。
聖林映画なのに画面のトーンがヨーロッパテイストなのはハンガリーの血がそうさせたんだな。

出演は 『キング・コング』 (『戦場のピアニスト』)のエイドリアン・ブロディ。
主役の彼がミスキャストだと思う。体はマッチョにつくり上げているけど、
顔が「泣き顔」でやさおとこ過ぎる。


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あと、(『スパイダーマン3』)の悪役ヴェノムのトファー・グレイス。
『ボーン・アイデンティティー』 のウォルトン・ゴギンズ。
PRIDE.1のリングにも上がった格闘家でもあるオレツグ・タクタロフ。

そして、ロバート・ロドリゲス作品には欠かせない、
ロドリゲスの従兄ダニー・トレホ(メキシカン・マフィア役)。
彼は画面に顔が写ってるだけで怖い。

そして、そして、かつて 『地獄の黙示録』 に少年兵役で出演していた、彼(唯一の生存者役)。

そして、そして、そして、今回のイチオシ、フィーチャリング・アクター。
最初に観たとき「あ! 桐谷健太が出てる!」とびっくり。違った。似てるけど。
日本のヤクザ役、ルイ・オザワ。台湾人の父と日本人の母を持つハーフ。

ニューヨーク育ちでトライリンガル。剣道二段。その剣道の腕が出演の決め手になったそうだ。
日本刀を武器にサシで戦うシーンがあるからね。
僕なら彼を主役に据えたけどなあ。アジア市場向けにはね。

役名が「ハンゾウ」で、これはロドリゲスの盟友タランティーノの 『キル・ビル』 で
千葉真一が演じていた「ハットリ・ハンゾウ」から取ったものだ。
ただし、劇中、誰もお互いの名前を呼ぶシーンはないけどね。

ルイ・オザワの次回作は、『ボーン・アイデンティティー』 『Mr.&Mrs. スミス』 『ジャンパー』 の
ダグ・リーマン監督が手がけるアクション・スリラー 『FAIR GAME』。
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツっていう 『21グラム』 コンビとの共演!! 期待しよう!


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23年分の技術革新=SFX・CGなどにはあまり頼っていないところと、
巨費が投じられたメジャー作品の佇まいと登場人物たちの念入りな人間描写には納得。
でも、生きるか死ぬかのサバイバル戦の割りにテンポがゆるい。

旧種を支配している新種のスーパー・プレデターが登場するのだ。
『プレデター』 の続編と銘打つならこの設定は唐突だ。このあたりは、
観客が 『プレデター2』 『AVP』 『AVP2』 を観てることを前提にしてるな。

もちろん、観るほうはプレデターの情報をたらふく持っている。手の内を知っている。
なのに、スーパー・プレデターは武器を駆使せず、トラップを仕掛けたりして、
その戦い方は、全然スーパーじゃなく、「凶暴なハンター」として物足りない。

主人公とスーパー・プレデターで星2つマイナス。

最後にひとつだけ。これはぜひとも言っときたい。

カメラが主人公の視点で始まるオープニングに注視! スリリングで臨場感たっぷり。
2Dなのに自分が映画のなかに放り込まれそうになることうけあい!

あ、ちなみに、スーパー・プレデターのスーツは1着30万ドル(約2700万円)するそうだ。

おすすめ度★★★☆☆

by kzofigo | 2010-12-05 17:45 | ムービービーム