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最近のヘヴィローテ     

久保田利伸4年ぶりのオリジナル・アルバム 『Timeless Fly』 が相当にいい。

久保田利伸といえば、ヴォーカルスタイルやグルーヴ感、曲作りにおいて
ブラック・ミュージックの多大な影響を受け、それを自らの作品に昇華し、
セールス的にも成功を収めた日本で最初の人物だといってもいい。

1986年のデビュー以来、日本ではまだ市民権を得ていなかった
ブラック・ミュージックを浸透させた功績も大きい。

このアルバムが凄いのは、そういったパイオニアやトップランナーとしての
キャリアの重みを、まったく感じさせないことだ。

日本のブラック・ミュージック史における第一人者というステイタスを軽く超越して、
ブラック・ミュージックが大好きという、その「大好き」な気持ちイッパツで世に送り出した、
スタンダードなサウンドと年季の入ったリリックで包み込んでくれるような一枚だ。


最近のヘヴィローテ     _b0137183_18302113.jpg


非常に気持ちいいコーラスとバスドラムのはざまで、
色っぽいヴォーカルが「ツバキハウス」や「Palms」のダンスフロアへけしかける。
1曲ずつ聴くと相当クオリティの高いことをやってるのに、
CD1枚が62分の大きな1曲のように聴こえる、まるでベスト盤のフレイヴァを持ったアルバムだ。

もしもこのアルバムに、不朽のラヴソング『Missing』や
ミリオンセールを達成した『LA・LA・LA LOVE SONG』が収録されていたら、
時代を限定する音の束縛から解放された、
全体のスムーズな流れからかえって浮いてしまうだろう。

でも、KREVAやMISIA、WISE、Tarantula、JUJUといった
「いま」の音楽シーンを牽引するミュージシャンたちとのコラボレーションや
小泉今日子のポエトリー・リーディングを随所に散りばめ、
ちゃんと2010年に着地しているところもニクい。


▼マイケルへのトリビュート・ナンバー



小学生並みのボキャブラリーしか持ち合わせていない連中が
「聞くやつの気持ちがアがれば、それでいいじゃん。
ドメスティック? クリエイティビティ? なにそれ?」と
音楽的ひきこもり状態に陥ってるヒップホップ系主体のJ-POPに

ウンザリしている、YOU!

待ちに待ったCDが出たよ。

こんなにも全曲が揃いも揃って快感中枢を狙い撃ちしてくるアルバムってそうそうないね。

僕的には大竹しのぶとのコラボ「クボタとシノブ」で『LU・LU・LU IMALUMBA』を
フィーチャーしてくれてたら、

もう他に望むものはない。

by kzofigo | 2010-04-22 18:44 | ミュージック・ブック