貧血で倒れた

「いんけつ」やないっちゅうねん。

◆

僕は食べ物に、こだわりがない。

天才OTからは、彼の生前、僕がカップラーメンを食べるのを見て、よくたしなめられた。
同級生Nは、誰に吹き込まれたのか、「食は人生なり！」とのたまっておられる。




あのね、僕は食べ物に、こだわりがないんだよ。

朝食は、それを食べることが、1日を始める号砲みたいなものなので、自然と食べるが、
昼食や夕食は、仕事その他に気を取られていると、食べ忘れることがしょっちゅうだ。

一昨日の夜、ハローズへ買い物に行くついでに、ウォーキングをやった。
「いきはよいよい」で調子よく歩き、店で買い物をして、やっぱり「かえりはこわい」ね、
帰り道で自分の過ちに気づいた。まず、仕事にかまけて、夕食を食べるのを忘れていた。
もうひとつ、歩いて帰るのにモノを買いすぎた。背負ったリュックがずっしりと重い。

ゆっくり歩けばいいや、と思って歩き出して、空腹なのに気づくと同時に、めまいがしてきた。
これは貧血だ。湯舟から出ると、目の前が真っ暗になる、あの感覚だ。
リュックを下ろし、地面に座り込んで、とりあえずめまいが去るのを待った。
歩いて帰るのはもうヤバイと思い、タクシーを拾おうと思った。




ポケットには千円札が1枚だけだが、1メーターで帰れるだろう。
旧2号線の路肩に立って、タクシーが来るのを待った。
結局、空車が3台。全部に乗車拒否された。なんでだ？
ここは、金曜夜の銀座か六本木か？

そのあと、まったくタクシーの来る気配がないので、もうちょい先にあるコンビニまで、
強行軍の兵士かアラビアのロレンスみたいに、ズルズルと前のめりに歩いた。
コンビニに着くと、床にへたり込んで、店員さんに事情を話した。
店員さんに「タクシーを呼んであげるから・・・」と言われたときから、
「・・・お客さん、タクシーが来ましたよ」と声をかけられるまで記憶が飛んでいる。




店員さんは、リュックをタクシーまで持って行ってくれた。
タクシーの運転手さんも、対応が非常に親切だった。
到着する寸前にメーターが400円から560円になったが、
「近場なので、釣りは要らない」と千円札を渡した。

そして、きのう。体調が戻った夕方6時過ぎに車でコンビニに行った。
目当ての店員さんは、直前に帰ったところだった。
シフトを尋ねると、あしたの午後はいるようなので、出直しだ。
セブン銀行でお金を下ろして（あ、コンビニ名がバレちった）、商品を買った。




ここのオリジナル商品は、加速度をつけて、充実しているように見える。しかも安い。
いつもは立ち読みで済ます「週刊文春」も買った。
グラビアは「忽那汐里」だった。これは名字だけじゃなく、全部が読めない。
こつな・しおさと？・・・・・検索した。


★忽那汐里（くつな・しおり）プロフィール★ ←これは読めんわ
生年月日◆ 1992年12月22日（17歳）
星座・血液型◆ 山羊座・A型 ←元カミサンと同じ。気が強そう
出身地◆ オーストラリア（シドニー） ←14歳までいたらしい
サイズ◆ 身長160cm
趣味◆ ダンス、ギター、写真
特技◆ 英語 ←特技じゃないだろ！当たり前じゃん！
「フラメンコギターを弾きながら、フラメンコを踊って、それを写真に撮る」ぐらいにしとけば？
スポーツ◆ ネットボール、水泳 ←ネットボールってなんだ？ラクロスみたいなやつ？
2006年／第11回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞に選ばれる。
2007年／「3年B組金八先生」（TBS）で帰国子女の少女の役を演じ、女優デビュー。
所属はオスカーだ。前途洋々だなあ。

◆

お世話になったコンビニの店員さんに、ファミチキをお礼に持って行ったら、殴られるだろうか？

とにかく礼を言いに行って来ます。




後日、竹久夢二本舗・敷島堂の菓子折りを携えてお礼に伺いました。
タクシーを呼んでくださったのは僕より年上の初老の男性店員でシャイな方でした。
僕たちの隣に、やけに詳しい当日の再現話をしている元気なアラフォーの私服女性がいて、
お客さんにしては絡み方が積極的だなあと思ったら、店長さんだったのでした。

いい気分のコンビニだなあと思いました。