人の歌 ヤノが歌えば ヤノの歌
「佐野元春 ザ・ソングライターズ」(再放送)。
先週17日のゲストは矢野顕子。録画していたのをやっとチェック。
青森時代、小6のとき、ラジオから聞こえてきたスタン・ゲッツの演奏を通じてジャズと出合う。
中1の頃から、父親にジャズ喫茶に連れて行ってもらい、ジョン・コルトレーンなどが流れる店で、
ひとりコーラやミルクを飲みながら過ごし、夜遅くなると迎えに来てもらっていた。
ジャズのなかには、彼女の「即興性」を満足させるものがあったのだ。
単身上京し、15歳のとき、父親の知人である安部譲二の家に下宿しながら、
阿部と当時の彼の妻であった遠藤瓔子が経営するジャズクラブ「青山ロブロイ」でプレイ。
その早熟で類まれなる才能は注目を集め、1976年21歳のとき、
リトル・フィートと共演したアルバム 『JAPANESE GIRL』 でデビュー。
「普段言ってることと、歌ってることに差異はない」と彼女が話しているとおり、
電話で仲のいい友だちと話しているのと同じ気持ちの、日常生活で交わされる言葉で描かれた
彼女の歌詞の世界は、多くの人のシンパシーを得ている。

僕は 『JAPANESE GIRL』 以降、彼女の新譜が出たら必ず買っていた時期がある。
何かプロフィールを書く機会があって「好きなミュージシャンは?」という設問があると、
PRINCE、BLANKEY JET CITY、矢野顕子と書いていたこともある。
何に惹かれるかといえば「オリジナリティ」だろう。
声、フレーズ、ピアノ演奏…矢野顕子ほどオリジナリティが顕著に、
そしてみごとにその表現からあふれ出ているミュージシャンはいない。
そういえば、いつのことかは忘れたが、渋谷陽一が、矢野顕子とBLANKEY JET CITYの
音楽性は世界水準だと言っていた。オリジナルアルバムでは1989年リリースの
『WELCOME BACK』 がベストだと思う。
3枚発表されているピアノ弾き語りアルバム 『SUPER FOLK SONG』 『PIANO NIGHTLY』
『Home Girl Journey』 はどれも甲乙つけがたい。3枚のベスト盤である 『ピヤノアキコ。』 を
選ぶという手もあるが、なんか安直な気がする。
彼女は人の曲をカバーするとき、まずラジオなんかで聴いて「あ、いいな」と思ったら、
必ず歌詞をチェックする。普段口にしない言葉が入った曲は歌いたくないからだ。
そして歌われた曲は原曲とは全然違うものになっている。

『Someday』 も 『Super Folk Song』 でカバーされているが
「あれはもう矢野さんの曲だ」と佐野元春は言っていた。
矢野顕子いわく「歌ってそういうもんじゃないの?」。
彼女がカバーする曲のほとんどが男性の作ったものだ。
女性が書いたものは、剥いでも剥いでも、いつもそこに書いた「私」がいて、
矢野顕子の入る余地がないのだ。
彼女の歌詞には「HOME」という言葉が頻出する。それは家族のことではない。
自分が自分であることを確立できる場所のことだ。
家族は、ひとりひとりがそんなHOMEを持って集まったものだ。

彼女の曲作りの大きなテーマである「愛」をめぐってワークショップが行なわれた。
【「愛」をめぐる5W1H】と題され、愛について「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」
したかに、聴講生たちがトライした。
◎佐野元春が選んだ作品1(女性)
いつでも 私は どこでも
君とつながっていたくて
ケータイを何度も見てしまう
すぐに矢野顕子は電子ピアノの弾き語りで即興で歌った。
佐野元春は「信じられない。素晴らしい」をくり返すばかり。
◎佐野元春が選んだ作品2(男性)
先週 自分が 自宅で
映画のワンシーンを見て 電話をした
1.5年ぶりに親にかけた 声が変わっていた
「恋愛の曲はいっぱいあるのに、親がらみとか家族、友だち…生活と愛を歌った
ヒット曲って少ないね。だから、こういう詞はうれしい」と矢野顕子。
上の作品を彼女は佐野元春にリライトさせる。
佐野元春・補作による作品2がこれ。
Life Is Beautiful
先週のこと 僕が住む部屋から 電話した
映画をみたあと 電話した
ひさしぶりに母の声を聞いた
僕が知っている声じゃなかった
彼女はこれも数秒眺めただけで即興で歌った。
佐野元春は再び「信じられない。素晴らしい」をくり返すばかり。
「僕たちはリズム、メロディ、小節がどうなるかを同時に考えながら書いてる」と
付け加えた。

▲男性が観ていた映画はこれだった
女子学生から「自分の意図と違った解釈をされた曲は失敗ですか?」と質問があった。
矢野顕子は佐野元春と顔を見合わせて「いい質問よねえ」と言ったあと、
「いや。むしろ成功じゃないかしら」と言って、奥田民夫がカバーした
彼女の 『ラーメン食べたい』 を聴いたときのことを語った。
「彼が歌うラーメンは私が食べたいラーメンじゃないんだけど、聴いてたらおいしそうで
みんなも食べたそうで、そうしたら湯気が立ち上がってるのよ。だから、他の人の想像が
入ったほうがいいみたいね」。
収録後、ふたりはねぎらいのハグを交わし、佐野元春は、
「(ピアノを弾く)左手にドラムとベースが見えて、僕の頭のなかで1曲出来上がった」と
うれしそうに言った。
◆
◇レコーディング・ダイエット2010
朝食:牛乳 山バナナ1本 くるみロール2個
昼食:春の巻寿司(菜の花・サーモン入り) ミックス野菜サラダ+ドレッシング キムチ
夕食:超熟ロール・レーズン2個 カゴメ・野菜一日これ一本
夜食:激辛キムチラーメン(サッポロ一番みそラーメン+キムチの残り汁) おかめ納豆
6476歩
なんか疲れがたまってるみたいだ。
いつもは階段で上がるんだけど、今夜はエレベーターに乗った。
先週17日のゲストは矢野顕子。録画していたのをやっとチェック。
青森時代、小6のとき、ラジオから聞こえてきたスタン・ゲッツの演奏を通じてジャズと出合う。
中1の頃から、父親にジャズ喫茶に連れて行ってもらい、ジョン・コルトレーンなどが流れる店で、
ひとりコーラやミルクを飲みながら過ごし、夜遅くなると迎えに来てもらっていた。
ジャズのなかには、彼女の「即興性」を満足させるものがあったのだ。
単身上京し、15歳のとき、父親の知人である安部譲二の家に下宿しながら、
阿部と当時の彼の妻であった遠藤瓔子が経営するジャズクラブ「青山ロブロイ」でプレイ。
その早熟で類まれなる才能は注目を集め、1976年21歳のとき、
リトル・フィートと共演したアルバム 『JAPANESE GIRL』 でデビュー。
「普段言ってることと、歌ってることに差異はない」と彼女が話しているとおり、
電話で仲のいい友だちと話しているのと同じ気持ちの、日常生活で交わされる言葉で描かれた
彼女の歌詞の世界は、多くの人のシンパシーを得ている。

僕は 『JAPANESE GIRL』 以降、彼女の新譜が出たら必ず買っていた時期がある。
何かプロフィールを書く機会があって「好きなミュージシャンは?」という設問があると、
PRINCE、BLANKEY JET CITY、矢野顕子と書いていたこともある。
何に惹かれるかといえば「オリジナリティ」だろう。
声、フレーズ、ピアノ演奏…矢野顕子ほどオリジナリティが顕著に、
そしてみごとにその表現からあふれ出ているミュージシャンはいない。
そういえば、いつのことかは忘れたが、渋谷陽一が、矢野顕子とBLANKEY JET CITYの
音楽性は世界水準だと言っていた。オリジナルアルバムでは1989年リリースの
『WELCOME BACK』 がベストだと思う。
3枚発表されているピアノ弾き語りアルバム 『SUPER FOLK SONG』 『PIANO NIGHTLY』
『Home Girl Journey』 はどれも甲乙つけがたい。3枚のベスト盤である 『ピヤノアキコ。』 を
選ぶという手もあるが、なんか安直な気がする。
彼女は人の曲をカバーするとき、まずラジオなんかで聴いて「あ、いいな」と思ったら、
必ず歌詞をチェックする。普段口にしない言葉が入った曲は歌いたくないからだ。
そして歌われた曲は原曲とは全然違うものになっている。

『Someday』 も 『Super Folk Song』 でカバーされているが
「あれはもう矢野さんの曲だ」と佐野元春は言っていた。
矢野顕子いわく「歌ってそういうもんじゃないの?」。
彼女がカバーする曲のほとんどが男性の作ったものだ。
女性が書いたものは、剥いでも剥いでも、いつもそこに書いた「私」がいて、
矢野顕子の入る余地がないのだ。
彼女の歌詞には「HOME」という言葉が頻出する。それは家族のことではない。
自分が自分であることを確立できる場所のことだ。
家族は、ひとりひとりがそんなHOMEを持って集まったものだ。

彼女の曲作りの大きなテーマである「愛」をめぐってワークショップが行なわれた。
【「愛」をめぐる5W1H】と題され、愛について「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」
したかに、聴講生たちがトライした。
◎佐野元春が選んだ作品1(女性)
いつでも 私は どこでも
君とつながっていたくて
ケータイを何度も見てしまう
すぐに矢野顕子は電子ピアノの弾き語りで即興で歌った。
佐野元春は「信じられない。素晴らしい」をくり返すばかり。
◎佐野元春が選んだ作品2(男性)
先週 自分が 自宅で
映画のワンシーンを見て 電話をした
1.5年ぶりに親にかけた 声が変わっていた
「恋愛の曲はいっぱいあるのに、親がらみとか家族、友だち…生活と愛を歌った
ヒット曲って少ないね。だから、こういう詞はうれしい」と矢野顕子。
上の作品を彼女は佐野元春にリライトさせる。
佐野元春・補作による作品2がこれ。
Life Is Beautiful
先週のこと 僕が住む部屋から 電話した
映画をみたあと 電話した
ひさしぶりに母の声を聞いた
僕が知っている声じゃなかった
彼女はこれも数秒眺めただけで即興で歌った。
佐野元春は再び「信じられない。素晴らしい」をくり返すばかり。
「僕たちはリズム、メロディ、小節がどうなるかを同時に考えながら書いてる」と
付け加えた。

女子学生から「自分の意図と違った解釈をされた曲は失敗ですか?」と質問があった。
矢野顕子は佐野元春と顔を見合わせて「いい質問よねえ」と言ったあと、
「いや。むしろ成功じゃないかしら」と言って、奥田民夫がカバーした
彼女の 『ラーメン食べたい』 を聴いたときのことを語った。
「彼が歌うラーメンは私が食べたいラーメンじゃないんだけど、聴いてたらおいしそうで
みんなも食べたそうで、そうしたら湯気が立ち上がってるのよ。だから、他の人の想像が
入ったほうがいいみたいね」。
収録後、ふたりはねぎらいのハグを交わし、佐野元春は、
「(ピアノを弾く)左手にドラムとベースが見えて、僕の頭のなかで1曲出来上がった」と
うれしそうに言った。
◆
◇レコーディング・ダイエット2010
朝食:牛乳 山バナナ1本 くるみロール2個
昼食:春の巻寿司(菜の花・サーモン入り) ミックス野菜サラダ+ドレッシング キムチ
夕食:超熟ロール・レーズン2個 カゴメ・野菜一日これ一本
夜食:激辛キムチラーメン(サッポロ一番みそラーメン+キムチの残り汁) おかめ納豆
6476歩
なんか疲れがたまってるみたいだ。
いつもは階段で上がるんだけど、今夜はエレベーターに乗った。
by kzofigo | 2010-02-24 17:17 | ミュージック・ブック























