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爆弾汁     

さだまさし、松本隆に続く「佐野元春 ザ・ソングライターズ」のゲストはスガシカオだった。

スガシカオが、さだまさしや松本隆と曲作りにおいて根本的に異なるのは、
曲が先に出来ている点である。業界では「詞先(しせん)」「曲先(きょくせん)」というらしいが、
松本隆にとっては、曲が先に出来ているなんて「ありえない」ことらしい。

スガシカオの場合、Aメロ、Bメロがあってサビがきて、Cメロを何小節で…と
曲のフォーマットが細かいところまで決まった段階で作詞に取り掛かる。
そして、その作業はノート4ページ分程度の試行錯誤を必要とするだけで、
一晩もあれば十分なのだ。


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メロディが優先される例として挙げるなら 『19才』 だ。
19歳当時のスガシカオ自身が色濃く投影されたこの曲で、
「19才」は「じゅうきゅうさい」ではなく、メロディにぴったり当てはまる「じゅうくさい」と歌われる。

その詞で歌われるのは、デビューから一貫して「許す」か「許さない」か。
佐野元春に言わせれば「 『寛容』 がテーマ」ということだ。
「愛」をテーマに書けるようになったのは、つい最近のことらしい。

ワークショップが行なわれた。

渋谷のスクランブル交差点を大勢の人が渡っている写真を見て4行詩を書く。
ソングライター2人が選び佐野元春によって朗読された詩はどれも個性的だった。
佐野元春は意味の面白いものを選び、スガシカオは音として聞いたとき
ユニークなものを選ぶ傾向があった。

スガシカオの歌詞には「ウソ」が頻繁に登場するが、彼がワークションプで書いた詩も
「ウソ」の多重構造的な内容で、それをひと言で表わせば「寛容」になるだろう。

スガシカオが強い影響を受けたのは、音楽ではスライ・ストーン、言葉では村上春樹だ。
村上春樹が音楽について書いた 『意味がなければスイングはない』 で
10人の偉大なアーティストに混じり、日本人ではただひとりスガシカオが取り上げられている。
「スガシカオの柔らかなカオス」…村上春樹によるスガシカオ論である。

村上春樹がスガシカオに注目しているのは、
「『ま、こーゆーもんでしょ』 みたいな、制度的なもたれかかり性が希薄である」からだ。

そのほか、カタカナの多用は漢字にまとわり付いている意味をチャラにする「匂い消し」で
あること(そもそも名前からして匂いを消している)、村上春樹の 『アフターダーク』 に
スガシカオの 『バクダン・ジュース』 という曲が登場することについて
「師匠からの免許皆伝かな」とおナマを言っているあたりが興味深かった。


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                 ▲「バクダン・ジュース(生タイプ)」が
                  収録されているアルバム『FAMILY』


番組のラストで収録の感想を語っている。「僕らが必死になって書いている歌詞に
スポットライトの当たることがない状況で、こういうふうにガチで歌詞について語れる場で
しゃべれて、非常にうれしかった」…みたいなことを言っていた。

ちなみに、僕はスガシカオ、アルバムを通して聴くほどではないが、単発でときどき
オッと思うものがある。まだ彼を知らない頃、TSUTAYAに入った途端、ジャストで
「なにひとつ~♪」と 『愛について』 が流れ、足を止められた。そんな感じ。

ラジオ番組のDJとしての彼と、彼の番組を聴いているリスナーは相当好きだ。
リスナーが寄こしてくるメッセーッジは実に巧みで本当にうまい。





◇レコーディング・ダイエット2010

朝食:牛乳 くるみロール2個 ヨーグルト
昼食:朝バナナ ペット茶
夕食:ざる蕎麦 キムチ バナナ1本

***

6477歩

日中15℃まで上がった気温は夜になっても10℃を割らない暖かさ。
コースを変えてピッチを上げて歩いてみた。
途中から汗がジワジワ出てきて首や背中を湿らせる。
やっぱりオーバーペースで階段を上るとき体が鉛のように重かった。

by kzofigo | 2010-02-22 19:46 | ミュージック・ブック