リカヴァ、デニス!

映画に関して、僕の父親的存在であるデニス・ホッパーが、
余命いくばくもないことが分かり、胸が痛い。
2009年10月に前立腺がんであることが判明し、治療中だったが、
がんが骨にまで転移し、末期状態であると報じられている。
親友のOTはまさに急逝で、胸を痛める間もなく、きつい喪失感が(まだ)残っているが、
末期がんと分かっていながら、ただ時が過ぎるのを手をこまねいて見ているのも、辛い。

『理由なき反抗』 と 『ジャイアンツ』 に出演したデニス・ホッパーはジェームス・ディーンに心酔した。
雑誌「Switch」が行なったインタビューでは、JDとのエピソードを涙しながら語っていた。
意見の食い違いや、飲酒・麻薬の問題から、ハリウッドを追われ、役を干されるたび、
『イージー・ライダー』 や 『ブルーベルベット』 で復活した。
アラン・ドロンが 『太陽がいっぱい』 で演じたトム・リプリー役で出演した、
ヴィム・ヴェンダース監督の 『アメリカの友人』 での彼が、
まるでデニス・ホッパーそのもののようで、好きだ。
だけど、フランシス・フォード・コッポラ監督の 『ランブルフィッシュ』 で、
不良少年ラスティ・ジェームズ(マット・ディロン)と
さらに札付きの不良モーターサイクルボーイ(ミッキー・ローク)兄弟の父親役が忘れられない。
こんな場面がある。
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ダイナーのボックスシートに親子3人がいて、父ホッパーが弟ディロンに話している。
父「(兄ロークに視線を定め)こいつを見てみろ」
弟「・・・・・・・・・・」
父「こいつは、やろうと思えば何でもできる。でも、やりたいことがないんだ」
弟「・・・・・・・・・・」
父「こんなやつだけにはなるな」
兄ロークは虚ろな目に無表情。父の話など耳に入っていない。
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僕はこのシーンが死ぬほど好きだ。
このシーンだけでなく、以上すべてをひっくるめて
僕はデニス・ホッパーを愛している。
話はホッパーから外れるが、ミッキー・ロークは 『ランブルフィッシュ』 出演後、
『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』 『ナインハーフ』 『エンゼル・ハート』 と
話題作への主演が続き、一躍、スターダムへとのし上がる。
80年代の彼の人気は、ブラピやジョニー・デップをも凌いでいたと思う。

もう時効だからバラすけど、サントリーがリザーブのCMに彼を起用したとき、
僕は職場の仲間3人と結託して、地下鉄赤坂見附駅ホームに貼られたミッキー・ロークの
リザーブB倍ポスターを盗んじゃったもん(ポスターは盗まれてナンボなのだ)。
ミッキー・ロークが出演した 『ダイナー』 にこういう場面がある。
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行きつけのダイナーに高校を卒業した同級生たちがたむろしている。
ボックス席の仲間がひとりだけカウンター席に座るミッキーに尋ねる。
仲 間「シナトラとジョニー・マティスのどっちが上だと思う?」
ミッキー「プレスリー」
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このシーンも死ぬほど好きで、実際の会話に人名を変えて拝借したこともある。
でも、『レスラー』 などでミッキー・ロークを知った人には 『ナインハーフ』 の彼は
まったくの別人に映るだろうね。実際、彼は俳優を2度生きてると思うよ。
「アースマラソン」中の間寛平ちゃんも、
トルコで前立腺がんを発症していることが分かったらしいね。
でもマラソンを続けながら治療できる程度で本当によかったと思う。

ただ、マラソンを始めて以来「いい人」に祭り上げられ気味だった寛平ちゃんの
その「気味」に拍車がかかっているのが気に入らない。
早く治療して完治して、木村進や平参平と吉本新喜劇で大暴れしていた頃の
アヘアヘアヘなコメディアン寛平ちゃんに戻ってほしいんだけどなあ。

どうかデニス・ホッパーがこれ以上がんに苦しめられることなく、
できれば奇跡が起きますように。奇跡が起きますように。奇跡が起きますように。
by kzofigo | 2010-01-15 15:27 | ムービービーム























