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風が吹けばオケ屋が儲かる          


 上映最終日に観に行ったドキュメンタリー映画 『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』、僕と同じ50歳のMJがあんなに歌って踊れるとは!とびっくりしたけど、どうやらあのMJは、MJの着ぐるみを身につけた吉川晃司らしいと風の噂で伝わってきたぞ(妄想)。来年1月27日には早くもDVDが発売されるっていうじゃない。SONYもここぞとばかりにアコースティック・ギターな商売をするもんだみん。





 「THIS IS IT」っていえばマイケルの没後発表された最初の遺作シングル曲でもあるんだよね。この曲をポール・アンカ(PA)が共作してたと聞いて驚き! 調べたら、MJとPAはこの曲を 『I Never Heard』 というタイトルで1983年に共同作曲し、PAのアルバム 『Walk a Fine Line』 にデュエット曲として入れるつもりだったんだって。今回、PAの主張が正当に受理されなければ、ポール・アンカのギャラは安価なものに終わってたかも!?

 「ポール・アンカ」っていえば 『ダイアナ』 だよね。『ダイアナ』 って、1957年に自分の弟のベビーシッターへの片思いを歌ったポール・アンカの自作曲で、デビュー作でありながら、ビルボード1位に輝いてるんだ。「ダイアナ」っていえば故ダイアナ妃だね。彼女は1997年にパリで非業の死を遂げてしまったけど、彼女のフランスでの客死を予言してたかのような曲があるんだ。それが 『亡き王女のためのパヴァーヌ』。パヴァーヌとは16世紀のヨーロッパに広まった行列舞踏のことで、これを作曲したのがフランス人のモーリス・ラヴェル。


▼【ボレロ】 後半



 「ラヴェル」っていえば 『ボレロ』 だね。ボレロに溺れろ!…このバレエ音楽、主役は小太鼓。ミシガン州の?…それは五大湖! 曲自体も2つのメロディのたらい回し…いや順演?…で、小太鼓は2つのフレーズを曲の最初から最後までクレッシェンドしながら叩き続けるんだ。なのにさ、オーケストラ団員のギャラは「頭割り」か「年功序列」なんで、たとえば1曲で数回しか叩かない年上のシンバル奏者に比べて、小太鼓奏者はギャラが同じか、安いんだぜ!

 ラヴェルは、ロシア国民楽派を代表するムソルグスキーが1874年に作曲した、どっちかっていうと地味なピアノ組曲 『展覧会の絵』 にド派手なオーケストレーションを施し、この曲を一挙に有名にした名編曲家としてのレッテルも貼られてるよね。ラヴェルだけに。


 ▼ムソルグスキー       ▼ラヴェル
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 「展覧会の絵」っていえば指揮者・西本智実(西村知美じゃないよ)のオハコ。国立サンクトペテルブルク音楽院に留学し、28歳のデビューから37歳までロシアを拠点に活動を続けた彼女は、当然のことながらさ、ロシアの作曲家が書いた曲を得意としてるよね。


▼【展覧会の絵】から「バーバ・ヤーガの小屋」~「キエフの大門」



 その西本智実(西村知美じゃないってば!)が、来年1月末、ラトビア国立交響楽団と一緒に岡山へやって来るよ(下記参照)。シンフォニーホールを満席にしてさ、オーケストラ団員の懐を少しでも暖かくしてあげようではないか。恵まれない小太鼓奏者をはじめとしてね。「小太鼓」っていえばマチャアキが孫悟空を演じたテレビドラマ『西遊記』で…もうええっちゅうねん!


 167.5cmの長身と容貌から「男装の麗人」とか「クラシック界のオスカル様」と揶揄されることもあった西本智実が、本格的な実力派コンダクターとして確実に歩んでることを示すニュースが飛び込んできた! 12月21日にTOKYO FM主催の「夢の第九コンサート in 日本武道館」で指揮を務めることになったぞ。オケは東京交響楽団(このへんが、まだイマイチなんだよね)。彼女が武道館でタクトを振るのは初めて。

 東京都内で開かれた会見で「TOKYO FMさんが来年、開局40周年を迎えられますが、私も来年、生誕40周年を迎えます」とあいさつ。で、自分にとってターニングポイントと定めた2010年に、指揮者として初めてアメリカに進出することも明らかにしたんだって。

 西本智実もいよいよメジャーデビューか。球団はどこだ?←楽団だろ!







西本智実 with ラトビア国立交響楽団(ピアノ:ウォニー・ソン)

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曲目/チャイコフスキー:バレエ組曲『白鳥の湖』よりワルツ
     ラフマニノフ:『ピアノ協奏曲第1番』
     ブラームス:『交響曲第4番』。

◆1月27日(水) 開場18:30 開演19:00
◆会場/岡山シンフォニーホール
◆料金/(全席指定)S席1万円 A席8000円 B席6000円 
      C席5000円 プラチナ席1万2000円
◆問合せ/サモン・プロモーション ℡0120-499-699

by kzofigo | 2009-12-10 14:40 | ミュージック・ブック