ハサミ男

「ハサミ男」
麻生久美子+豊川悦司。好きな俳優が出ているからっていう理由だけで借りた。原作は主人公が一人称で語る書き方になっているらしい。それを映像化するために、この映画はあるトリックを使っている。トリックという点から言えば、タイトルからしてトリックである。しかし、そのトリックは観ていれば自然と謎が解けるのでご安心を。
知的な女子高生ばかりを狙う連続殺人犯、ハサミ男。その手口は、鋭利に研がれたハサミを、被害者ののど元に突き立てるというもの。ハサミ男は次なるターゲットに目をつけていたが、そのターゲットは別の人間によって殺されてしまう。しかものど元にはハサミ男を真似た粗悪なハサミが突きつけられていた。プライドを傷つけられたハサミ男は、独自の調査で真犯人に迫る…。
鮮やかなトリックとどんでん返しを持つ殊能将之(しゅのう・まさゆき)の処女作である原作小説は、抜群に面白いらしい。しかし、その映画版は、完成度の低い映像化になってしまったようだ。映像が、ひと昔前の「火サス」みたいに古臭く安っぽい。警察が警察っぽくなく、会話の内容に脈絡がなく、犯人の部屋が現実離れしすぎているなど、文句のつけどころ満載の内容だ。終始、リアリティに欠けているので、この物語のキモであるラストのどんでん返しも、面白みが半減してしまっている。よくできた推理小説を映画化するには、やはりお金が必要だ。予算のなさが、映像にそのまま出てしまうという、残念な結果に終わってしまった。
父親の自殺がトラウマになり自殺願望に苛まれる麻生久美子は毒性のあるものを次々と飲む。飲んでは吐く。だから、麻生久美子ファンかつスカトロマニアにとっては狂喜乱舞の映画だろう。僕はスカトロではないが、麻生、豊川ともにファンなので、二人の含みのある演技を観られたことで、ある程度の満足を得ることができた。
おすすめ度★★★☆☆
by kzofigo | 2009-11-15 10:37 | ムービービーム























