バイバイ、名バイプレイヤー
俳優の山田辰夫氏が26日午前10時15分がんで亡くなった。53歳だった。
僕は不覚にも石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』や
大森一樹監督の『すかんぴんウォーク』を観ていないんで、
山田辰夫といえば『聖女伝説』(1985年)を思い出す。
当時、郷ひろみファンだった僕は東銀座の映画館でこれを観た。

監督は優作の主演映画をほとんど手掛けた村川透、
製作は名物プロデューサーだった奥山和由、音楽がフランシス・レイ。
出演は、郷ひろみ、小野みゆき、岩城滉一、山田辰夫、夏木勲、
成田三樹夫、三船敏郎、岩下志麻と豪華だ。
映画は大物のパトロンを持つ岩下志麻を利用してワルの郷ひろみが裏社会で成り上がっていく話。
山田辰夫は岩下志麻のツバメだったが郷ひろみにボコボコにされて弟分になる役だった。
山田辰夫の特徴は「声」だ。1度聞いたら忘れられない。
郷ひろみのマネをしている若人あきらのマネをしている声といったらいいのか。
甲高くてよく通る声だった。だから郷ひろみの弟分として2ショットが多かったこの映画が
印象に残っているんだろう。
『傷だらけの天使』でショーケンにいつもくっついている水谷豊のイメージがダブる。
山田辰夫は滝田洋二郎監督と高校の同級生で、『壬生義士伝』や『陰陽師2』、
そして『おくりびと』に出演している。『おくりびと』では納棺師の仕事が持つ気高さを
観る人に認めさせる非常に重要な役どころを熱演していた。
▼昨年10月18日、『その日のまえに』の舞台挨拶で。右から2人目が山田辰夫氏

日本映画に欠かせない名バイプレイヤーとして、もちろん主役としても、
これからもっともっと「声」と芝居に出会いたかった。
無念です、山田辰夫さん。冥福を祈ります。
僕は不覚にも石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』や
大森一樹監督の『すかんぴんウォーク』を観ていないんで、
山田辰夫といえば『聖女伝説』(1985年)を思い出す。
当時、郷ひろみファンだった僕は東銀座の映画館でこれを観た。

監督は優作の主演映画をほとんど手掛けた村川透、
製作は名物プロデューサーだった奥山和由、音楽がフランシス・レイ。
出演は、郷ひろみ、小野みゆき、岩城滉一、山田辰夫、夏木勲、
成田三樹夫、三船敏郎、岩下志麻と豪華だ。
映画は大物のパトロンを持つ岩下志麻を利用してワルの郷ひろみが裏社会で成り上がっていく話。
山田辰夫は岩下志麻のツバメだったが郷ひろみにボコボコにされて弟分になる役だった。
山田辰夫の特徴は「声」だ。1度聞いたら忘れられない。
郷ひろみのマネをしている若人あきらのマネをしている声といったらいいのか。
甲高くてよく通る声だった。だから郷ひろみの弟分として2ショットが多かったこの映画が
印象に残っているんだろう。
『傷だらけの天使』でショーケンにいつもくっついている水谷豊のイメージがダブる。
山田辰夫は滝田洋二郎監督と高校の同級生で、『壬生義士伝』や『陰陽師2』、
そして『おくりびと』に出演している。『おくりびと』では納棺師の仕事が持つ気高さを
観る人に認めさせる非常に重要な役どころを熱演していた。
▼昨年10月18日、『その日のまえに』の舞台挨拶で。右から2人目が山田辰夫氏

日本映画に欠かせない名バイプレイヤーとして、もちろん主役としても、
これからもっともっと「声」と芝居に出会いたかった。
無念です、山田辰夫さん。冥福を祈ります。
by kzofigo | 2009-07-29 13:38 | ムービービーム























