What Is Hip?
◆タワー・オブ・パワー【アメリカン・ソウル・ブック】レビュー
1968年8月13日、米国カリフォルニア州オークランドで、
テナーサックス奏者のエミリオ・カスティーヨが中心となって結成された
「宇宙で最高のソウル・バンド」といわれる、タワー・オブ・パワー(TOP)。
1974年に来日した際には、かまやつひろしの『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』(あるよ)や
RCサクセションのアルバム『シングル・マン』、翌75年には朱里エイコの
『愛のめざめ』(作曲エミリオ)のバックを務めるなど、日本とのかかわりも深いバンドだ。

▲桃太郎スタジアムで野外ライヴが聴けたら最高だろうな
これは、60年代~70年代のソウルの名曲を彼らなりにアレンジし、
記念すべきバンド結成40周年に完成された、キャリアの集大成となる作品。
プロデューサーとして、エミリオのほかに、フュージョン界の大御所ジョージ・デュークを迎えている。
そして、ゲスト・ヴォーカルが豪華だ。説明不要のトム・ジョーンズ、
英国が生んだ弱冠21歳の天才ソウル・シンガーであるジョス・ストーン、
サム&デイヴのサム・ムーア、TOPが一時期ホーンセクセションを務めていたヒューイ・ルイス。
曲目のオリジナルは、ステーヴィー・ワンダーやサム&デイヴ、マーヴィン・ゲイ、
ジェイムス・ブラウン、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットと
ビッグネームがずらり。
ただし、このソウル・カヴァー集は、渋めの曲を選んでいる。
たとえば、1曲目『ユー・メット・ユア・マッチ』は、1968年のスティーヴィー・ワンダーの小ヒット。
3曲目『ラヴ・ランド』は、チャールズ・ライト&ザ・ワッツ・103RD(ハンドレッド・サード)・ストリート・
リズム・バンドの1970年のヒットといった感じ。
日本盤ボーナス・トラックの『バックフィールド・イン・モーション』は、メル&ティムのヒットだが、
これなど実によくTOPサウンドに馴染んでいる。
また、サム&デイヴの『アイ・サンキュー』をトム・ジョーンズが歌ったり、
そのサム・ムーアがオーティス・レディングの曲を歌ったりとニクい演出もある。
マーヴィン&タミーの名唱をジョス・ストーンが歌うのも興味深い。
もちろん、重厚なホーンセクションと強力なリズム隊が生み出す
パワフルかつソウルフルなグルーブ感は健在。
ヒザを直撃する強烈な黒いウネリ、TOPサウンドがみごとに炸裂している。
できれば、青春時代のファッションに身を包み、リビングにミラーボールを吊り下げ、
曲に合わせて(もちろんバラードではチークを)踊ってほしい。
PLAYスイッチを押した途端、勝手に腰が動いてしまう
ゴキゲンな一枚だ。
▼4曲だけだけど試聴できるよ
http://www.videoartsmusic.com/ap/?mod=m02&act=a02&iid=1192
【Montreux Jazz Fes】だぜ!
What Is Hip? ....This Is Hip!
Concert Switzerland 1998. Brent Carter -- Lead vocals; Norbert Stachel -- tenor sax; Stepen 'Doc' Kupka -- baritone sax; Emilio Castillo -- tenor sax, vocal; Bill Churchville -- trumpet, flugelhorn; Jesse McGuire -- trumpet,flugelhorn; Jeff Tameliet -- guitar; Nick Milo -- keyboards; Francis R Prestia -- bass; David Garibaldi -- drums.
1968年8月13日、米国カリフォルニア州オークランドで、
テナーサックス奏者のエミリオ・カスティーヨが中心となって結成された
「宇宙で最高のソウル・バンド」といわれる、タワー・オブ・パワー(TOP)。
白人・黒人・チカーノ(メキシコ系アメリカ人)が入り混じるカリフォルニア州オークランドは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやグラハム・セントラル・ステイションら個性的なファンク・バンドを輩出したことでも有名な土地だ。
TOPもこの地を代表する「人種混合ファンク・バンド」のひとつだ。彼らはジェイムス・ブラウン風のミニマルなファンク感と、MOTOWNやSTAXのレーベル・カラーであるポップなソウル感を、ベイエリアならではの雑食性によって料理。独自性というスパイスを効かせた新感覚のファンク・チューンを創り上げた。
歯切れのよい鳴りで魅せるホーン・セクション、音数の多いベース音、複雑にシンコペーションするドラム・ビートが絶妙なコンビネーションをみせるそのサウンドは、個性的でアーシーな匂いを放ち、一聴して彼らのものだと判然できる。
また、エミリオ・カスティーヨを中心にした「リズム&ブラス」と表されたタイトなホーン・セクションは、独立したグループとしても活動。エルトン・ジョン、リトル・フィート、サンタナら幅広いジャンルのビッグネームたちとも共演を果たしている。(goo音楽より)
1974年に来日した際には、かまやつひろしの『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』(あるよ)や
RCサクセションのアルバム『シングル・マン』、翌75年には朱里エイコの
『愛のめざめ』(作曲エミリオ)のバックを務めるなど、日本とのかかわりも深いバンドだ。

これは、60年代~70年代のソウルの名曲を彼らなりにアレンジし、
記念すべきバンド結成40周年に完成された、キャリアの集大成となる作品。
プロデューサーとして、エミリオのほかに、フュージョン界の大御所ジョージ・デュークを迎えている。
そして、ゲスト・ヴォーカルが豪華だ。説明不要のトム・ジョーンズ、
英国が生んだ弱冠21歳の天才ソウル・シンガーであるジョス・ストーン、
サム&デイヴのサム・ムーア、TOPが一時期ホーンセクセションを務めていたヒューイ・ルイス。
曲目のオリジナルは、ステーヴィー・ワンダーやサム&デイヴ、マーヴィン・ゲイ、
ジェイムス・ブラウン、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットと
ビッグネームがずらり。
ただし、このソウル・カヴァー集は、渋めの曲を選んでいる。
たとえば、1曲目『ユー・メット・ユア・マッチ』は、1968年のスティーヴィー・ワンダーの小ヒット。
3曲目『ラヴ・ランド』は、チャールズ・ライト&ザ・ワッツ・103RD(ハンドレッド・サード)・ストリート・
リズム・バンドの1970年のヒットといった感じ。
日本盤ボーナス・トラックの『バックフィールド・イン・モーション』は、メル&ティムのヒットだが、
これなど実によくTOPサウンドに馴染んでいる。
また、サム&デイヴの『アイ・サンキュー』をトム・ジョーンズが歌ったり、
そのサム・ムーアがオーティス・レディングの曲を歌ったりとニクい演出もある。
マーヴィン&タミーの名唱をジョス・ストーンが歌うのも興味深い。
もちろん、重厚なホーンセクションと強力なリズム隊が生み出す
パワフルかつソウルフルなグルーブ感は健在。
ヒザを直撃する強烈な黒いウネリ、TOPサウンドがみごとに炸裂している。
できれば、青春時代のファッションに身を包み、リビングにミラーボールを吊り下げ、
曲に合わせて(もちろんバラードではチークを)踊ってほしい。
PLAYスイッチを押した途端、勝手に腰が動いてしまう
ゴキゲンな一枚だ。
▼4曲だけだけど試聴できるよ
http://www.videoartsmusic.com/ap/?mod=m02&act=a02&iid=1192
【Montreux Jazz Fes】だぜ!
What Is Hip? ....This Is Hip!
Concert Switzerland 1998. Brent Carter -- Lead vocals; Norbert Stachel -- tenor sax; Stepen 'Doc' Kupka -- baritone sax; Emilio Castillo -- tenor sax, vocal; Bill Churchville -- trumpet, flugelhorn; Jesse McGuire -- trumpet,flugelhorn; Jeff Tameliet -- guitar; Nick Milo -- keyboards; Francis R Prestia -- bass; David Garibaldi -- drums.
by kzofigo | 2009-07-01 12:31 | ミュージック・ブック























