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眞木準のコピーが、まんま規準だった     

コピーライターの眞木準氏が急性心筋梗塞で亡くなった。60歳だった。

眞木準氏の代表作のひとつになった「恋を何年、休んでますか。」など、
とくに新聞広告で話題になった伊勢丹、その仕事を眞木準氏が引き継いだ先輩である
土屋耕一氏も今年3月に逝去されている。

何も人生のクロージングまで引き継ぐことはないじゃないか。
律儀するぎるよ。悲しすぎる符合だよ。


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大阪で久保宣に通っている頃、
仲畑貴志・糸井重里・魚住勉と並んで眞木準氏は
コピーライター四天王というべきスター・クリエイターのひとりだった。

僕は、遅れてやって来た秋山(晶)チルドレンだったので、
眞木準氏そのものに心酔することはなかったが、氏が生み出すコピーには、
刺激を受け、楽しませてもらい、そして、ダジャレの洒落た使い方には、
ダジャレ好きとしては何度もくやしい思いをさせてもらった。


カンビールの空カンと破れた恋は、お近くの屑かごへ。(サントリー)

トースト娘ができあがる。(全日空)

飲む時は、ただの人。(サントリーホワイト)

あんたも発展途上人。(  〃  )

有名なマダラオです。(バドワイザー)

イマ人を刺激する。(TDK。タレント/アンディ・ウォホール)


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書き上げたらキリがないね。サントリーの缶ビールなんか、大学時代、
阪急電車の駅のホームにビルボードほど大きな広告が掲出されて、まぶしかった。
伊勢丹のシリーズが好きだったんだけど、もう手元に作品が掲載された年鑑がない。

でも、今から20年ぐらい前、
伊勢丹のキャンペーン・コピーだったこの1行は忘れられない。
眞木準で一番好きだ。


ハッピーエンド、始まる。


ありがとう、眞木準さん。

by kzofigo | 2009-06-25 03:25 | ジョブズの流儀