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野球映画・・・

WBC侍ジャパンが正念場を迎えている。
仕事で見られそうもないから、好きな野球映画のレビューで健闘を祈りたい。



野球映画・・・_b0137183_11424160.jpgナチュラル
1918年、ネブラスカ。天性の才能(ナチュラル)を持つ野球少年ロイ・ハブスは、投・攻・守どれをとっても大リーグ並み。父の突然の死後、ロイは雷で真っ二つに裂けた樫の木を削って手製のバットを作り、ワンダーボーイと名づけた。それから6年が過ぎ、20歳になったロイ(ロバート・レッドフォード)は、将来を誓い合った幼なじみのアイリス(グレン・クローズ)に別れを告げ、希望に胸を膨らませながらシカゴへと旅立つ(20歳のレッドフォードとG・クローズは無理がある~笑)。シカゴに着きホテルに入ったロイは、列車で出会った謎の女ハリエット(バーバラ・ハーシー)に呼び出され彼女の部屋に行く。そのとき、ハリエットの手に握られていた拳銃が火を吹いた・・・・・・・それから16年後のニューヨーク。お荷物球団ニューヨーク・ナイツのベンチに35歳のルーキーが現われる。◆ピューリッツァー賞受賞バーナード・マラマッドの原作を、『ダイナー』『レインマン』のバリー・レビンソン監督がドラマチックな演出で映像化。ロバート・レッドフォードがアメリカン・ドリームを体現する素朴で誠実なヒーローを好演している。映画の大詰め、ここで1本出ればという場面でロイのワンダーボーイが折れてしまう。すると、ロイにバット作りを教わったボールボーイが、ワンダーボーイと刻まれた手製のバットを手渡す。このシーンは、野球が持つ素晴らしさを象徴していて、思わず感涙。◆“囲われる女”をやらせたら右に出る者がいないキム・ベイシンガーが『LAコンフィデンシャル』に並ぶハマリ役を得て輝いている。ブレイク前のグレン・クロースがロイの幼なじみで貞淑な女性を演じているのも注目。『フィールド・オブ・ドリームズ』でもテーマとなっていた父と息子の関係が描かれているオープニングとラストシーンの時を経た呼応は、まったく見事と言うしかない。1984年劇場公開作品。とにかくベースボールが好きで好きでしょうがないファンにはたまらない野球映画の傑作だ。 おすすめ度★★★★★



野球映画・・・_b0137183_11425931.jpgオールド・ルーキー
ベースボールを取り巻く夢と希望、挫折と困難のすべてを、ベースボールを物語るにふさわしいテンポと目線によって描き切った、いい映画だ。地味だけど、そのぶん深みがある。◆メジャー昇格を果たせなかったジミー・モリス(デニス・クエイド)は、引退から10年。故郷テキサスの片田舎で高校の物理教師と野球チームの監督をしながら、妻と3人の子供と慎ましく暮らしている。チームの教え子たちと約束を果たすため、ジミーは再びメジャーへ挑戦。現役時代130キロ後半の速球が、150キロを超える球速に(なぜなんだろう?)。タンパベイの入団テストでは156キロの豪速球を披露し合格。単身、マイナーから再出発。3か月後の1999年9月18日、こちらも35歳のルーキーとして大リーグのマウンドに立つまでの実話。◆ジミーを支える家族、町の住民、教え子たちとの、そして父と息子との「絆」が、ごくごく自然に、少しユーモラスに描かれている。観終わって、さわやかで心地よい感慨につつまれる作品。デニス・クエイドの抑えた演技が光る。 ◆野球映画は、ブラックソックス事件を扱ったジョン・セイルズの『エイトメン・アウト』がいちばん好きだしベスト作品だと思うけど、それに次ぐ作品として『ナチュラル』と並ぶ映画だと思う。◆ちなみに、ジミー・モリスのメジャーでの成績は、実働2年で登板21試合、15イニングを投げ0勝0敗、防御率4.80、13奪三振だった。 ★★★★★

by kzofigo | 2009-03-19 11:46 | 私をメジャーに連れてって