直島へ帰って来た 3
本村(ほんむら)にある生家とバス通りをはさんで、はす向かいにある「たばこ屋」。

僕の写真文集 『OUT OF THE BLUE』 のなかに「エコー」という文章があるけど、祖母にエコーを買ってあげたのがこの店。店の前のバス停に椅子があって観光客が10人ほど待っているのには驚いた。生家の隣は駄菓子屋に変わってるし。
この時期、観光客はまだ少ないらしい。この日はまた、めっちゃ寒かったし。夏はバス通りが埋まるほどなんだって。でもまあバス通りっていったって、車がスレスレすれ違えるほどの幅しかないんで、観光客にはそう見えないわな。
でも、この道は、秋祭りになると、大人太鼓と子供太鼓がぶつかり合う、本村のメインストリートなんだよ。危ないから、横にいっぱい広がって歩くのはやめとくれ。路肩を歩いてね。
▼生家の裏にある直島港の船着場。ずーっと向こうに見えている煙突は精錬所(三菱マテリアル)のもの。昔は銅の精錬の際に出る有害物のせいで精錬所の周りの木は枯れてしまい、宇野の南側の山も含めて、はげ山だった。で、あの背の高い煙突ができたわけだ。いまは産廃の処理で出る煙を吐いているのだろうか。それは安全なんだろうか。

直島の祖母が死んだときエコーを三箱買って棺桶に入れた。好きだったエコーのけむりと一緒に祖母が空にのぼり水蒸気に混ざって雨となり海に降り注いでほしかった。瀬戸内をすすむ船の汽笛を聞くと亡くなった直島の人たちを思い出す。

僕の写真文集 『OUT OF THE BLUE』 のなかに「エコー」という文章があるけど、祖母にエコーを買ってあげたのがこの店。店の前のバス停に椅子があって観光客が10人ほど待っているのには驚いた。生家の隣は駄菓子屋に変わってるし。
この時期、観光客はまだ少ないらしい。この日はまた、めっちゃ寒かったし。夏はバス通りが埋まるほどなんだって。でもまあバス通りっていったって、車がスレスレすれ違えるほどの幅しかないんで、観光客にはそう見えないわな。
でも、この道は、秋祭りになると、大人太鼓と子供太鼓がぶつかり合う、本村のメインストリートなんだよ。危ないから、横にいっぱい広がって歩くのはやめとくれ。路肩を歩いてね。
▼生家の裏にある直島港の船着場。ずーっと向こうに見えている煙突は精錬所(三菱マテリアル)のもの。昔は銅の精錬の際に出る有害物のせいで精錬所の周りの木は枯れてしまい、宇野の南側の山も含めて、はげ山だった。で、あの背の高い煙突ができたわけだ。いまは産廃の処理で出る煙を吐いているのだろうか。それは安全なんだろうか。

直島の祖母が死んだときエコーを三箱買って棺桶に入れた。好きだったエコーのけむりと一緒に祖母が空にのぼり水蒸気に混ざって雨となり海に降り注いでほしかった。瀬戸内をすすむ船の汽笛を聞くと亡くなった直島の人たちを思い出す。
by kzofigo | 2009-01-26 23:52 | トラベリング・ボーイ























