この時代劇を見よ！

NHK土曜時代劇
『浪花の華　～緒方洪庵事件帳～』
が面白い。

緒方洪庵は、備中国足守藩士・佐伯瀬左衛門の三男として
足守（現・岡山市足守）に生まれた。
コレラの治療や天然痘の種痘などで知られる、幕末の名医だ。

蘭学や医術を教える「適塾」を開き、福沢諭吉や大村益次郎など、
明治の学者を数多く輩出した。

















このドラマは、洪庵がまだ章（あきら）と名乗っていた若い頃の話。
章が修業に出ていた大坂を舞台に、怪しい事件が次々と起こる。
それを、竹光しか持たない章と男装の麗人・左近が解決していく。

緒方章役の窪田正孝は『柔道一直線』の桜木健一のようだ。
頼りないが正義感の強い若者を表情豊かに、はつらつと演じ、好感が持てる。

それより何より、謎の麗人・左近役の栗山千明が、
『キル・ビル』で演じた「GOGO夕張」以来のハマリ役。
CMや現代劇で、あまり魅力を感じることはなかったが、この彼女はいい。
きりりとした所作や表情が何ともかっこいい。

また、蟹江敬三や萬田久子など、
脇を固めるベテランたちの味のある演技も楽しめる。

放送は毎週土曜日午後7時30分から。

※なお、17日の第2回「想（おも）いびと」には、
一緒に仕事させていただくことの多い「村上かず」さんが
敵役で出演されます。お見逃しなく！

▼公式サイト
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/naniwa/