おくりびと キネ旬1位
「キネマ旬報」から第82回となるベストテンと各個人賞が発表された。

◆日本映画ベスト10
1.おくりびと
2.ぐるりのこと。
3.実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)
4.トウキョウソナタ
5.歩いても 歩いても
6.闇の子供たち
7.母べえ
8.クライマーズ・ハイ
9.接吻
10.アフタースクール
◆外国映画ベスト10
1.ノーカントリー
2.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
3.ダークナイト
4.イントゥ・ザ・ワイルド
5.ラスト、コーション
6.イースタン・プロミス
7.その土曜日、7時58分
8.エグザイル/絆
9.つぐない
10.チェチェンへ アレクサンドラの旅
▲監 督 賞=滝田洋二郎(「おくりびと」)
▲脚 本 賞=小山薫堂(「おくりびと」)
▲主演男優賞=本木雅弘(「おくりびと」)
▲主演女優賞=小泉今日子(「トウキョウソナタ」など)
▲助演男優賞=堺雅人(「クライマーズ・ハイ」など)
▲助演女優賞=樹木希林(「歩いても 歩いても」)
▲新人男優賞=井之脇海(「トウキョウソナタ」)
▲新人女優賞=甘利はるな(「コドモのコドモ」)
▲外国映画監督賞=シドニー・ルメット(「その土曜日、7時58分」)
ショーン・ペン(「イントゥ・ザ・ワイルド」)
このブログで根性を入れてレビューを書いた『おくりびと』が予想通り1位になるだけでなく、監督賞・脚本賞・主演男優賞も獲得してびっくりした。モッくんの主演男優賞がうれしい。主演女優賞のキョン×2とあわせて80年代アイドルの逆襲である。
10本のうち『おくりびと』『闇の子供たち』『母べえ』『クライマーズ・ハイ』をオセラで新作映画として紹介させていただいた。(洋画は『イースタン・プロミス』だけ~泣)自分たちの推した作品が高い評価を得ることは、いつもながらホッとする。
『ぐるりのこと。』は『ハッシュ!』の橋口亮輔監督。17歳の浜崎あゆみが主演のひとりだった『渚のシンドバッド』を客がガラガラの玉野の映画館で観た。懐かしい。ハズレのない監督だ。3位は若松孝二監督と連合赤軍か。相当な硬派だ。こりゃ観る側にも覚悟が要るなあ。
黒沢清監督が家族を撮った『トウキョウソナタ』も一筋縄ではいかないだろう。『闇の子供たち』は『どついたるねん』からのつきあい、阪本順治監督だけでなく、出演者も含めた渾身の問題作。『顔』を超えた阪本監督の代表作かも。
▼あれから20年かあ

『ラスト・サムライ』では役者として活躍した『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督は『金融腐蝕列島[呪縛]』や『KAMIKAZE TAXI』など群像劇がうまい。NHKのテレビ版と観比べてみよう。万田邦敏監督『接吻』はノーマークだった。小池栄子、豊川悦司、仲村トオル…平均身長の高い映画だ。『運命じゃないひと』の内田けんじ監督『アフタースクール』は観る前から面白い(笑)。
外国映画は『イースタン・プロミス』が入っているだけで満足。実は10本ともまだ観てないのだ(汗)。『ノーカントリー』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』はレンタル店に行くと手は伸びるんだけど、内容が「重い」という先入観があって観られずにいる。『イースタン・プロミス』を堪能したら、観るからね。はい。
コーエン兄弟やショーン・ペンも含め、かつて若きフィルムメーカーだった才能が、今や洋・邦とも第一線で堂々と勝負しているという印象。個人的にはJ-WAVEのパーソナリティとして親しんだ小山薫堂の脚本賞がいちばんの収穫かな。
おめでとう!
by kzofigo | 2009-01-08 23:29 | ムービービーム























